きんぽうげ

シング・ストリート 未来へのうたのきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

アイルランドのダブリンが舞台。世の中に音楽で身を立てる人はどのくらいいるだろうか。この物語は、いわば、サクセスストーリーの序章といったところだろうか。こういう旅立ちでしたという思い出話の脚色である。国を飛び出したい気持ちはどこから生まれるのか。国を否定するのは環境の問題が大きい。気候も含め人々や街の様子。
主人公の家庭は経済的に困窮し、教育費を抑える結論に至った達し、高校を転校する事になる。国の経済状況が職を奪い、夫婦の離婚話にまで及ぶ。
子供は3人、上二人は男で音楽に関心があり、末は娘でそれには無関心。弟はある面、音楽について兄を崇めている。バンドを組むきっかけは単純、一目惚れの彼女に捧げるため。この仲間集めが楽しい。「はじまりのうた」と同じく、この監督の基本となる筋立て。学校内でさまよっているメンバーを寄せ集めし、MVをまとまって作っていく過程が楽しい。
そこに対抗的存在として校則を守る事に固執する学長が幾度も障害となる。
これがラストのギグなる発表会での最大の盛り上がりへと繋がっていく。
すべて事の始まりは反〜というところからやって来るのだ。
ラスト、おじいちゃんの船で二人でロンドンを目指すのは夢の実現の一歩であった。
きんぽうげ

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