おさるのじょじへい

オペラ座の怪人のおさるのじょじへいのレビュー・感想・評価

オペラ座の怪人(1925年製作の映画)
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フィギュア題材未鑑賞シリーズ・番外編

サイレント作品につき、フィギュア音楽とは直接関係がないのですが、『オペラ座の怪人』の映画版の中では今作が一番知名度が高く、ストーリーも原作に近いとのことで、鑑賞してみました。

まずは。1900年代初頭からすでに、驚くほど豪奢な建築物が存在していたことに感服します。パリが芸術の都と呼ばれる理由に深く納得ですねぇ。それゆえに世界中の人がパリに憧がれるのだと。今も昔も。

ラストがあまりにも残酷すぎると思ったのですが、文献によれば客受けをよくするために過激な設定に変えたようですね。原作通りの方がエリックに人間味が感じられのになぁ…。監督も途中で降板するなど、すったもんだがあったようです。

当時の人々はエリックやクリスティーヌが、一体どんな歌声なのだろうと想いを巡らせたことでしょう。ある程度不便さがある方が、人の想像力は豊かになるものですよね。