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ジュリエッタ
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目次

ジュリエッタの作品紹介

ジュリエッタのあらすじ

スペインのマドリードでひとりで暮らしているジュリエッタは、美しく洗練された容姿の中年女性だが、自分を心から愛してくれている恋人ロレンソにも打ち明けられない苦悩を内に秘めていた。そんなある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、目眩を覚えるほどの衝撃を受ける。ひとり娘のアンティアは、12年前に理由さえ語らぬままジュリエッタの前から突然消えてしまったのだ。最愛の娘をもう一度、この手で抱きしめたい。母親としての激情に駆られたジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去と向き合い、今どこにいるのかもわからない娘に宛てた手紙を書き始めるのだった……。

ジュリエッタの監督

ペドロ・アルモドバル

原題
Julieta
製作年
2016年
製作国
スペイン
上映時間
99分
ジャンル
ドラマミステリー

『ジュリエッタ』に投稿された感想・評価

Kota
3.8
“知らないの、何も。”

一人娘アンティアと12年間音信不通になっているジュリエッタは、その悲しみを塗りつぶすように恋人のロレンソと住みなれたマドリードを離れようとしていた。そんな中、アンティアのかつての親友ベアと偶然出会い、自分の娘が生きていることを知り…。

ペドロ・アルモドバルが止まらない。カラフルな色合いとドロドロとした人間模様はそのままに、ただジュリエッタの壮絶な半生と母親としての喪失感を見事に表現した作品。このテーマで1時間半ずっと釘付けになってしまうのはやはり才能だな、と。

ジュリエッタを演じる女優は時系列で変わり、その転換のタイミングが素晴らしいのと、ラストの終わり方が“スリー・ビルボード”のような重たい話に少し希望の余韻を残すようで好きだった。家政婦を演じたロッシ・デ・パルマは脇役ながら毎度のこと存在感が凄い(笑)。
3.5
失った大切なそんな存在を、探し追い求め続けるジュリエッタの心穏やかにではない日々が観ていて重くつらい。

1つの喪失が、また次の喪失を生む連打。
にジュリエッタは気がつかない。
また自分の喪失が彼女を愛するロレンソを傷つけていることを。

そうして世界中に「喪失」がウイルスのように蔓延して気がついたら全ての人間がいつか「孤独」を味わうことになるのだろうか?

ペドロ アルモドバル監督の作品らしく色彩鮮やかな映像なのに、始終重々しい暗さがある。
そこには女の持つ陰の部分をとことん追求するから見ていて苦しいけど、目守らなきゃいけない気がしてくる何かがある。

監督の美学であろう手紙中心のストーリー展開は、少し消化不良でもあったが映像は驚くほど美しかった。
でも母親3部作のなかでは一番地味な作品だった。
kou
3.5
《いつか母親になる時》

女性賛歌3部作と言われる「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」「ボルベール帰郷」を手掛けたペドロ・アルモドバル監督。今作も女性の強さと美しさ、壮絶な人生の宿命と悲しみとその救いについて描かれた作品だった。映像的にも美しく、とても文学的な作品だと思う。

マドリードで暮らすジュリエッタは自立した女性だが、12年前に失踪した娘アンティアの行方がわかぬまま。そんな中、知人からアンティアを目撃したという情報を得たジュリエッタは、自分の過去を振り返り、その自伝を手紙にしてアンティアに宛てる。そこで過去の記憶や思いに向き合っていくという物語。

ジュリエッタの人生は壮絶だ。それは彼女の持つ宿命のようなものでもある。多くの困難と苦難。その中で女として、母としてジュリエッタは生きていく。誰もがそうであるように彼女は間違いも、失敗もしていく。その結果として彼女はアンティアを失ってしまうのだ。

しかし、それは同じように娘が歩んでいく道でもある。娘が成長して、同じように子供を産んだ時、母親の思いに気づく時が来る。かつては許すことができなかったことも、認め、許すことができるのだ。そんな女性の強さと美しさ、母と娘について描かれている作品だと思う。

また、映画の色彩も鮮やかだ。映画全体の部屋の色彩や登場人物の服装の美しさにも目を引かれる。愛について描かれた情熱的な映画だった。

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