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At Sea(原題)
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『At Sea(原題)』に投稿された感想・評価

完全無音で描かれる貨物船の製造と処女航海、消耗、そして死。船を造る者、船で働く者、船を壊す者という資本主義経済の片鱗を垣間見る至高の1時間。あまりにも画面がキマりすぎていて涙が出てくる。特に最初の20分は色彩感覚もショットの強度も優れている。

波ばかり映すのはヘレナ・ヴィットマン『Drift』を思い出してしまうが、こちらが原典だったか。ジェームズ・ベニングと並んでケリー・ライヒャルトはハットンの諸作も下敷きにしていると思う。『Three Landscapes』も観たけど、こっちの方が好き。
ライカートが尊敬する映画監督にピーターハットンの名前を上げてたので彼女の作品をより理解する事を目的として視聴。

映画は映像と音で作られるとされるが、この実験映画には音が無く終始無音。
始めは4分33秒ジョンケージの様な解釈で映像を観ていたが、次第に現実の環境音に混ざって頭の中で波の音が聴こえる様になってくる、波に揺れる単純な反復運動が観客の記憶の中から音を引き出して再現している事に気付かされて驚きの映像体験が味わえた。

作品内容は船の製造から解体までを追いかけた物であり、物語りと言うよりも「工程」でその工程にカメラを向ける事で観客が物語りを紡ぐ仕組みになっていた。

何処までも続く地平線と巨大な建造物は観る側の遠近感を悉く破壊し、無機物が生命を持ち人間を構造物の中に飲み込みそれらが無尽蔵に広がり続けていた。
一種の瞑想状態に近い状態に置かれていたと後から気付かされる。禁欲的というよりはコンセプチュアルでミニマムな作品。

ただし自分の脳は娯楽性をここまで廃した実験映画を見慣れてない事もあり、造船に着工する序盤が退屈過ぎて死にかけた。
人類の産業と環境破壊に対するメッセージにも汲み取れたが、どちらかと言うと諸行無常のイメージの方が強く想起されたかも。
無音は苦痛だったけど印象的なシーンが多い