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アスファルトのbackpackerのレビュー・感想・評価

アスファルト(2015年製作の映画)
4.0
のし掛かるような鉛色の雲の下、うら寂しい団地の一棟で、孤独を抱える人たちが奇妙な出会いをする、不思議な群像劇。

固定ショット多めで、淡々としていて、音楽も少な目で、時折クスリと笑わせてくる、まさしく私が好きなタイプの映画でした。久しぶりに型にハマった。

シンプルで、ゆったりとしていて、それでいて時間は細やかに過ぎ去る。
わずかな期間で変化する心理と人間模様を、粛々と、かつコミカルに描いていて、とても良かったです。

時間帯と、小さな劇場の小さなシアターで、まばらな観客のゆったりとした空間が生み出した、のんびりとした一体感のおかげかもしれません。
そういう要素も合わさって、ピッタリとハマった映画体験ができました。
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