河豚川ポンズ

ザ・プレデターの河豚川ポンズのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
4.3
知能指数が地面スレスレどころか地中を潜航するレベルで下がりきった映画。
そりゃあ賛否両論になるわけだわというラストでめちゃめちゃ笑った、このノリでやれるならどんどん続編やってほしい。

メキシコでの暗殺作戦を遂行中にクイン・マッケンナ(ボイド・フルブルック)は、謎の飛行物体の突然の墜落に巻き込まれる。
恐る恐る近づくと船には謎の宇宙人が乗っていたようで、瞬く間に仲間が殺されていく。
必死に逃げるマッケンナは運よく宇宙人の武器を起動させ、それで逃げ延びることに成功する。
異星人に出くわしたなんて言ったって誰も信じないし、政府に揉み消されるだけだと気づいたマッケンナはすぐさま異星人の武器を家に送り、自分は政府におとなしく逮捕される。
一方で政府の極秘機関“スターゲイザー”はその異星人を捕らえ研究をしていた。
研究のために新たに連れられてきたケイシー(オリヴィア・マン)は、それが「プレデター」と呼ばれており、過去に何度か地球にやって来ていたことを知らされる。
しかしプレデターがやって来た目的にはそれ以上の大きな秘密があった。

とにかく勢いとノリで押し切る!嫌なやつは即爆殺!今際の際の言葉は一応聞く素振りは見せるけど即射殺!と圧倒的なまでのメッセージに溢れてる。
あんなスッキリするいじめっこ撃退シーンなんか今まで見たことない。
それに合わせてアクションも申し分なし。
全員バリバリ動いてバシバシ撃ちまくる。
最近の映画にはなかなか無い脳筋具合で幸せになった。
これぐらいもっと肩の力抜いて観られるような映画がどんどん増えてほしい。

マッケンナたち主人公メンバーはとんでもないろくでなしの集まりなんだけども、最終的にはなんやかんやでカッコよく見えてくる。
いざとなったら四の五の言わずに高速和解で打倒プレデターを始める、この先長くないと直感したらペアになって心中するのも、ダラダラせずとてもストレスフリー。
ここまで敵味方合わせて物分かりの良いやつばっかりなことは滅多に無い。
「プロメテウス」や「エイリアン:コヴェナント」のパイロットクルーたちにもこの高潔な精神を見習ってほしい。

現代の映像技術で異様に恐ろしくなったプレデター、右腕のリストブレイドってそんな威力してるの?というぐらいにどの武器でも無双状態。
むしろ全然ステルス迷彩とかサーモグラフィーとか使わなかったな。
目玉のアサシン・プレデターもほとんど生身でやって来るし、正々堂々にも程があると思う。

これに目くじら立てて本気で怒ってる人も少なくないけど、そういう人はそもそもこういう映画自体に向いてないか、そういうものを素直に楽しめなくなってしまったんだと思うんだけどなあ。
ノリはとても良いので、次観るなら吹替でも観ときたいな。