バルバワ

3月のライオン 後編のバルバワのレビュー・感想・評価

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)
2.0
後編観ました!早朝6時に起きて嫁が寝てる間に…あっ、嫁の居ぬ間にこっそり鑑賞シリーズエピソード3!←早くもグズグズ

前編と比べ、映画オリジナルの展開が多めの後編。映画は映画で漫画は漫画なのでこういうオリジナリティは良いと思います。その意気や良しですよ!良いけど文句多めなので今作が好きな方は…本当にすみません💦





さてオリジナルは良いんですが、そのオリジナルのおかげでキャラクターに感情移入が出来なくなり、なんなら不快感まで覚えてしまっては本末転倒でしょう。例えば、あるキャラクターの奥さんが亡くなって、そいつが「これで将棋に集中できる」みたいなこと言うのです(強がりなんだろうけど)。しかも、そのあと発言に対してのフォローはなしです。強がりにしてもちゃんと後処理して欲しかったです。
あと桐山の師匠 幸田とその娘 香子の和解(?)なんて「お前、それもっと早く言えや!クソ親父!」と思ったし全然良い話に思えませんでした。因みに2つとも原作にはない台詞とシーンです。なんで入れたんだろ。


なんで入れたんだろと言えば、いじめ問題ね!ん?何?解決?早!それでいいの?てな感じでかなりあっさりした話になっちゃってて、非常に肩透かしをくらいました。

というか全体的にキャラクターの葛藤からの決断が唐突な気がして…妻子捨て男こと誠二郎との決着が唐突な上に幼子にも決断を強いるという不快さがキツかったです。つか、誠二郎のシークエンスは川本家総出でバカになっているとしか思えなくて…川本家三女 モモちゃんを勝手に連れ出す件とか川本家もそうだけど幼稚園側も「勝手に引き渡すなよ!ボケ!」と怒りを覚えました。

まあ、好きなところもなくはなくてですね。それは桐山と幸田の息子 歩との和解のシーンです。二人の幼少時代の何気ない会話が伏線となってて上手いなと思いました。あと、エンディングテーマは良いです。スピッツ好きですがいいカバーでした!

うん、こんなもんかな…為だけのキャラクター、為だけのストーリーはもう懲り懲りです。原作読んで見比べるのも一興だと思います。
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