ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選ばれた女性監督ビスプリのデビュー作。女性の地位が低いアルバニアの山村。自由を求める少女ハナは、伝統的な掟に従って終生処女であり、男として生きることを誓う。だが、成長するにつれて抑えきれない感情が生まれ、イタリアに旅立つ。アルバニアとイタリア、過去と現在、男性と女性といった対照のなか、一人の人間の心の微細な揺れ動きを見事に表現するのは、世代を代表する女優アルバ・ロルヴァケル。
1930年代、スウェーデン北部のラップランドで暮らす先住民族、サーミ人は差別的な扱いを受けていた。サーミ語を禁じられた寄宿学校に通う少女エレ・マリャは成績も良く進学を望んだが、教師は「あな…
>>続きを読む14歳にして酒と煙草をたしなむピオは、兄のコジモからストリートで日々の糧を得る術を学び、家族やロマの仲間を支えていた。だが父親と兄が警察に拘留されたことから、家族を背負うという大きな負担が…
>>続きを読む85歳の打越シズさんは、築50年の海岸通団地に住んでいる。団地は間もなく壊されて、新しいマンションに建て替えられることに。建て替えを通じて、引っ越しや家賃の問題に直面する打越さんと団地婦人…
>>続きを読む13歳のラーレは5人姉妹の末っ子。10年前に両親を事故で亡くし、いまは祖母の家で叔父たちとともに暮らしている。学校生活を謳歌していた姉妹たちはある日突然、家に閉じ込められてしまう。古い慣習…
>>続きを読む北マケドニアの小さな街、シュティプを舞台に、女人禁制の伝統儀式に思いがけず参加してしまった一人の女性が巻き込まれる騒動を描く物語。32歳のペトルーニャは、美人でもなく、体型は太め、恋人もい…
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