眠れる美女の作品情報・感想・評価

「眠れる美女」に投稿された感想・評価

santasan

santasanの感想・評価

3.2
古くて新しくて難しくていつまでも結論が出ない問題。
泣いた。傑作!

最後の病室でのシーンが美し過ぎね?開け放たれた窓と女の背中のカット。カメラが窓の下枠をフレームアウトさせ、「これは落ちる」と思いきや、もう一度フレームイン。この微かなカメラの上下運動だけで、女の心情を表現したベロッキオさんは凄い。靴脱がすのもささやかだよもう。

議員が列車で移動するシーンも窓が大枠で映ってて窓の外の風景までピントが合った撮影が素晴らしかったよ!! ていうか撮影が素晴らしい。あと、静かながらも、怒りを秘めたようなサウンドトラックも良い!

あと3組の人間模様を並行で撮っていき、最初の混乱を招くような語りから、ちゃーんとすべての話を収束させていく見せ方も上手いなと。個人的には、尊厳死反対のデモと、議員の娘と男との電話が、同じ場で同時進行するシーンがすごく好き。
n_kurita

n_kuritaの感想・評価

4.5
ロベッキオが「イタリアに大女優っぽい女優がいないから」という理由でキャスティングされたフランス人女優イザベル・ユペール。
引退した大女優っぷりは、説得力が服着て歩いているかのよう。平伏。
chica

chicaの感想・評価

4.8
まぎれもない傑作。芸術。

美女は眠っている。
植物状態で眠っている女性たちは起き上がることはない。
薬物中毒で治療を受けて眠っていた女性は起き上がり窓を開ける。

尊厳死の問題を扱った話だけど、尊厳死が良いとか悪いとかいう議論にとどまることはない。
生きさせるのか、死なせるのか、それを選ぶ周囲の人々の、広がりを持った愛の物語だと思った。

娘を愛しているから生かしたい母、イザベル・ユペールは相変わらず怪演だった。
大女優が引退し、植物状態になった娘の看病に明け暮れる。そしてカトリックに傾倒する。ただ、中盤、彼女が「神を信じられない」と語るシーンはとても印象的だった。ほとんどカメラの方をみて、観客に告白するようにそのセリフを言う。その前に涙をぽろっとこぼす。素敵だった。


妻を愛しているから楽にしてあげようとした夫と、その娘
彼女は最初尊厳死にも反対し、カトリックに傾倒していたが、娘が恋をすることによってその考えを変えて行く。

夫は国会議員で、ちょうど議会で尊厳死の問題を扱っており、思い悩む。
印象的だったのは風呂場のシーンで精神科医に相談するところ。シーンの内容ではないけど、カメラアングルがよかった。会話の場面で、話されている側の目線にアングルが合わせてある。内密な話だっただけに、役者に心的距離が近づいていった感じがした。(他の場面でもこの手法をやってる)

死にたいのに生かされる女は、薬物中毒で病院で確保されるも、命を救うことは馬鹿げているという。なぜ自分を救うのか彼女に問われた医師は、彼女を叱責する。人間愛という言葉は勢いで出たものだとしても彼女に届く。

靴を脱がされた医師、目を開けてじっとみているの、良かった。


議会、そして植物状態の患者エルアーナの報道をテレビを通してそれぞれの物語へつなげていっていた。

すごすぎると思う。この広がり…
bemayed

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3.2
尊厳死をテーマとした作品。
とても考えさせられる内容。
JaneDoe

JaneDoeの感想・評価

4.0
蝋燭、死
携帯、ホテル
雨、傘
階段、駅、列車
窓、靴
愛、人間愛

尊厳の所在、生
ミツヒ

ミツヒの感想・評価

3.0
扱ってるテーマが尊厳死だけに重苦しいトーンの屋内撮影が続くが、終盤の窓を開ける、靴を脱がすという行為によるさりげない開放感の演出が良い
とり

とりの感想・評価

2.4
誰も報われない。
爆音映画祭で見たのでひたすら轟音に驚いた。
piroko

pirokoの感想・評価

3.2
全ての根底は深遠なる「愛」なのだと感じながら、死生観について考えさせられる作品。
実際にイタリアであった尊厳死を纏わる出来事を中心に、展開される群像劇。
豪華女優陣を堪能できます。
Risa

Risaの感想・評価

3.3
テーマや、伝えていることは良いのだけれども、今一つな半端さがきになる。

尊厳死のテーマを3方向から観れるように、3つのストーリーが同時に進むつくり。
植物状態でチューブに繋がれている娘を大事に大事に育てる 母親役に イザベルユペール。

眠り続ける娘は、綺麗に着飾っており、眼を開けている。異様さの表現として良かったと思う。瞬きしないので人形みたいで不気味。最後まで この家族は救われない。

ヤク中で死のうとする女性の話が一番よかったかな。