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眠れる美女
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『眠れる美女』に投稿された感想・評価

業務連絡、業務連絡。

毎日毎日、映画を観ていたのに…。

4月から管理職になったんですけど、やる事が多過ぎて毎日22時とか23時に帰宅して、全ッッたく映画が観れないッッ!!今日なんて帰って来たら0:00。

コメントのお返事も碌に出来なくて申し訳ないです。。。時間差でお返ししますのでご容赦頂きたく。

GWはめちゃんこお酒飲んで
映画を観まくってやるッッ!!

という事で、レビューです。

2009年。イタリアでは、植物状態のエルアーナ・エングラーロの尊厳死を巡って全国的な議論が巻き起こっていた。奇しくも、女優のディビナ(イザベル・ユペール)の娘もまた植物人間状態で眠り続けていた—— 。

イタリアで実際に起きた事件から着想を得たヒューマンドラマ。

植物状態で眠り続ける少女が2人。

構成としては、①ディビナとその娘の物語と、② エルアーナの延命延長法案の投票を前に悩む、昏睡状態だった妻の延命装置を停止させた過去を引きずる議員ベッファルディの物語と、③ 盗んだ薬を服用して昏倒した女性を助けようとする医師パッリドの物語の3つの視点で、尊厳死に関するあれこれを複数のキャラクターによる群像劇として描くスタイル。

人工呼吸器を通した呼吸音が
一定のリズムで虚しく響く。

国民全体の関心事であるエルアーナの姿は一切映されないので、どうしてもディビナの娘のビジュアルだけが印象に残る。

妹の人工呼吸器を外そうとする兄の暴挙には心底焦るものの、それ以外は特に何が起きる事もなく、淡々と進むドラマに正直退屈してしまう。

いや、不謹慎なのだけども。

以下、印象的だった台詞を書き出してみる。

「母親の意思を尊重しろ」
「自分の正義を他の人間に押しつけるな、
    お前の行為は暴力だぞ」

「恋は盲目なのではなく、
    愛は見る目を変える。」

現に自殺したがっていた女性は、
愛を説く男の姿を前に、気持ちを変えた。

群像劇なのにこんな事言ったら元も子もないが、些か纏まりきらずに散漫な印象。

テーマは興味深いのに、あまりハマれなかったなぁ。

イザベル・ユペールが出ていると、いつか脱ぎ出すんじゃないかと別の心配事が頭をもたげて、違う意味でヒヤヒヤする。

今回は脱ぎませぬ。
そら、そーか。
2009年2月に北イタリアのウディネの病院で死亡したエルアナ・エングラロさんの延命措置停止事件を基に、類似する3組の話を交えて、問題を伝えてくれる作品。

バチカンの強い影響下でほとんどの国民がカトリック信者であるイタリア。カトリックは自殺や安楽死を認めない立場であるが、そんなイタリアの最高裁で交通事故で延命治療をしている女性の栄養補給管を外すことを認める判決が出る。政権はバチカンへの忖度や国民へのアピールから、病院に対し補給菅を外させない政令を出そうとするが、政権内にも従わない人物がいたり、ギリギリのところで補給菅を抜かれてしまう。

この映画では、関連するような3つの物語で、この論争を分かりやすい形で教えてくれる構成になっていて政治的な側面から、社会的な側面から、そして宗教的な側面から、色々な考えが喚起される作品になっていると思います。

議員であるウリアーノ(トニ・セルビッロ)が植物状態の妻に対する話では彼の深い悲しみと妻への愛情の深さを...
大女優(イザベル・ユペール)が自分の人生を娘の介護に捧げてしまう話では、家族の負担(経済的な負担以外にも精神的な部分、残された家族の時間まで止めてしまう)の大きさを...
自殺志願者の女と医者の話では絶対に自殺を許さないという倫理観や医者の使命感を...
それぞれ表現していましたね。

意識すら回復する見込みのない患者に寿命を超えた延命治療を施すこと。人間らしく寿命で安らかな死を迎えさせること。対立する2つの考え方のはざまで苦しむ人がいる。ここまで究極の状況に陥ってしまうとカトリックの教義は救いよりも足かせのようできついな~と思いました。
信じる宗教の違いで尊厳死に対する考えに強く影響するのも解りました。

いずれにせよ、無宗教の日本人である私にはなかなか難しい問題でした。イザベル・ユペールが出てなかったら観なかった映画。でも、観て良かったです。
のんchan

のんchanの感想・評価

3.9
マルコ・ベロッキオ監督作品鑑賞3本目❗️

"尊厳死がテーマ"
眠り続ける3人の女性を見守る三者三様の対応。
・妻の死を考える議員の夫
・娘から離れられない女優の母親
・救急患者を見守る医師

舞台は2009年、イタリア。
トップニュースは、17年間植物状態のエルアーナ・エングラーロの延命措置停止を認める裁判が確定し、尊厳死をめぐって全国的に議論が巻き起こっていた。

上院議員のウリアーノ(トニ・セルヴィッロ)は病床の妻に1日でも長く生きて欲しいと願うが、立場上、尊厳死に賛成することで悩む。また娘のマリア(アルバ・ロルヴァケル)はそんな父を受け入れられない。しかし、1人の青年を愛した事で父親の心情が見えてくる。

元女優で裕福なディビナ(イザベル・ユペール)は眠り続ける愛娘の回復を信じ、側から片時も離れられず、神をも信じきれず精神が崩壊していく。その状態の母を批判的に見つめる息子。

薬物依存のロッサ(マヤ・サンサ)は自殺願望が強い。それを止める医師のパッリド(ピエール・ジョルジョ・ベロッキオ)は一晩中付きっきりで1つの命を守りきる。そこには男女の愛が芽生えて。

3つのドラマが交錯するが、ごちゃごちゃはせず、それぞれのドラマの進捗が気にかかる。
キャストの演技が良いのもあって集中して観れた。

ユペールは凛としつつも聖母のような雰囲気を醸す。また俳優を目指す息子に対しての厳しい視線との対比が印象的。

アルバ・ロルヴァケルの神秘的な雰囲気の可愛さ、ラストの父親との和解は泣ける。

医師役ピエール・ジョルジョ・ベロッキオは監督の実の息子。

それぞれが何を感じているのか?表情を映し出す監督の激情が見えるようだった。

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