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ウインド・リバーのneroのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
3.5
サスペンス仕立てではあるが、ネイティブ・アメリカンの居留地が舞台とあって、存在の孤立感が全編を覆っている。隔絶された土地、阻害された人々。真冬の山地、雪の降る広大な空間は無音の世界となる。そんな北の奥地の冷厳な空気感を再現した、ひどく”静かな”映画という印象を受けた。死に至った娘の絶望に、そして父の悲しみに胸が苦しくなる。

ハンターとして生計を立てているジェレミー”ホークアイ”レナー。寡黙さが素晴らしい。今回はライフルで始末かますが、最後の”処刑”シーンは夜間でなきゃ無理あると思うんだがなぁ。というのが北の住民としての感想。
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