B5版

イレブン・ミニッツのB5版のネタバレレビュー・内容・結末

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

うーん、監督は巨匠らしいのですが、この作品に関しては、私はつまらなかった。

まず演出が安っぽいというか、ダサい。
トリックスター的人物が我々に向けてメタ目線で喋る、とか、pc画面が勝手に起動して画面から語りかける演出、昨今こんなの逆に見たことない。

また、この映画は人物の背景描写を最低限に抑えているため、
彼、彼女達はラストまでただその場に偶然居合わせた他人のまま、
単なるピタゴラスイッチの装置の一部にしか見えない。

『魅力的な登場人物の異なる視点がリンクし、本人の預かり知らぬところで人生がふと交差する、(神視点の我々のみ、その意義が分かる)』それが群像劇の醍醐味で。
人物に魅力が無いのは致命的では。

人に感情移入できないから意識が簡単に覚めるし、
そうかるとラストもボロい〇〇だなおい、って文句つけ放題になるから。笑

芸術性を醸したまま、サスペンスがやりたかったけど両方出来なかったよ、っていう惜しい映画でした。
B5版

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