ファミリームービー
頭のいい人がバカを計算でやってるのが透けて見えた前作は、個人的に世間の評判ほどイマイチ乗り切れなかった。
がしかし、そうしたマイナス点をカバーし、2作目にして1作目を上回る面白さをスクリーンに叩きつける。
冒頭から「ローガン」のせいで、ハードルが上がったとぼやくなど今作も第四の壁を超えてやりたい放題。
「音楽スタート」でノリノリの曲が流れたり、「CGのバトルの始まりだ！」と言ってみたり、予算が2倍になってもやることは相変わらず変わらない。
「ソウ ザ・ファイナル」がそうであったように（違うと思いますが…）、殺しから始まる本作はれっきとした「ファミリームービー」であり、奇しくも是枝監督の「万引き家族」と共通するテーマが語られるのは非常に興味深かった。
忽那汐里の役は絶対要らないと思いますが、可愛かったのでそれだけで許す。ありがとう酷い脚本。
あ、本作最大の見所は本編よりもエンドロール中のシーンですよ。
