恐怖に立ち向かう少年少女の成長譚。
学校のイケてないグループLOSERSと、BITCHと噂のいじめられっ子の少女の、ドギマギドキドキの一夏の思い出。
こういうイケてないボーイの話には身につまされるものがあり、本当に弱い。
血で血を洗うえげつないバイオレンスとハードな性表現が光る映画ばかりを観る不届きな大人にすっかりなってしまった今、ピエロの姿をした美味しそうなホラー要素を餌に、すっごくキラッキラの青春を流し込まれたことにより、顔面の筋肉の全てが弛緩しきってしまった。
なんか、いいなぁ、いいなぁ、ドキドキするなぁ!
こういう青春が欲しかった、そしてこういう青春は過ぎ去ってしまった。もう僕おじさんやないか。
汚れっちまった悲しみに。
しかしどこで道を外れたのだろうか。
そういうことが頭をぐるぐると回り、ああああああ、としか言えなくなる。
完敗。