Same

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のSameのレビュー・感想・評価

3.2
子供が1番恐怖する姿で現れ子供を連れ去る悪魔、ペニーワイズ再び。
今作は標的となる子供達の家庭環境などがより現代の問題に近くなった印象でした。

スティーブン・キングは高校時代にずいぶんハマって、かなり読んだのでこの原作もその頃に読み、旧作の方の映画も鑑賞済み。

「スタンド・バイ・ミー」の様だとのレビューが沢山有ったんですが、そもそもスティーブン・キングの作品って、この手の子供達のひと夏の冒険みたいな設定のものがいくつもあるんですよ。
キング作品のこの手の設定のやつでホラー要素のないのが「スタンド・バイ・ミー」ってだけで。
キングが自身の作品の要素を全部ぶち込んだ結果とんでもないストーリーになった「ドリームキャッチャー」も同じ様な感じだし笑、少年たちが大人になるために乗り越えるべき障害の物語はキングの根幹をなす設定の1つなんですね。
そしてそれらは大人が帰らぬ日を懐かしむノスタルジーなんです。
子供が読むべきジュブナイルものでは無いんですよきっと。
だから痛みを伴ったお話なんです。教訓ではなくて後悔だから。

今作は当然現代の映像技術の力で見栄えは良くなってます。旧作はテレビ映画だったしね。
ペニーワイズもキモくていいんじゃないですか?笑
正直旧作の方が顔怖いけど笑

個人的には後半戦の方が好きなので、チャプター2に期待してます!
今作だけ見ると突き抜けたものがなく、さらっと表面をさらったくらいにしか感じませんでしたね。

何と言っても粋なのは27年周期で蘇るペニーワイズに合わせて、前回の映画から27年後に再映画化した事ですよね。
なんども紡がれる悪夢のお話。是非さらに27年後にも映画化しましょうよ。
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