成川ジロー

LOGAN ローガンの成川ジローのネタバレレビュー・内容・結末

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

X-MENのスピンオフの中では一番良くできてて面白い。良くできた二次創作って感じ。
容赦なく人を殺してるのも良かった。最近流行りの不殺みたいのが全く無かったのが良い。娘役も凄い良かった。ってかあの子ウルヴァリンより確実に強いよね笑
ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンの集大成と言うことで、キャラクターに今までのX-MEN映画の積み重ねでできてきた厚みがあり感動させる力もある。疑似ファミリーのロードムービーシーンは本当に良かった。(『X-MEN2』にレディ・デスストライク出さないでおければもっと良かったかも)でも劇中での説明も物凄い雑で、やはり25年かそこらでミュータントが絶滅しつつある世界観というのは無理がある。肝心の世界観を見せるのを放棄してしまってる気がする。プロフェッサーXレベルの世界最高のテレパシストが痴呆症になってしまうとマジでヤバイっていうのは良い設定だと思うんだけどね。X-MENも殺しちゃったんだろうな。それでも無理やり絶滅させてチャールズとローガンの親子シチュエーションを無理やり作った違和感がどうしても最後まで拭えなかった。
あと、研究所で作られたこの子どもたちをミュータントというべきなのか?強化人間じゃないのかな?明確な線引は難しいんだけど、原作の方でもキャップみたいな強化人間は賞賛されてミューティは蔑まされるって言う未だ解決されてない問題だから難しいんだけどさ。

あとX-MEN映画としては相変わらず詰めが甘いところ沢山ある。世界観の未来っぽさが中途半端だし(25年くらいじゃ仕方ないか)、ミュータント絶滅って言う言葉だけでアメリカ以外を見せてくれないからなんだか飲み込めないし、敵の中ボスみたいのをミュータントの子どもたちが寄ってたかって能力で殺すのはシュールでコントみたいだったし、墓をXにするのはマジでやめろと思った。今回はそういうのしなくていいヒューマンドラマ方向に振った映画だと思ったんだけどなー。残念。

ヒュー・ジャックマン今までありがとうのご褒美映画だから細かいところは気にしないで良いのかな。。
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