horahuki

バイバイマンのhorahukiのレビュー・感想・評価

バイバイマン(2016年製作の映画)
3.2
学生寮を出て一軒家を借り、彼女と友人と3人で一緒に共同生活を始めた主人公。沢山の人を呼んで引っ越しパーティをしてる時に主人公がテーブルの中に書かれた「バイバイマン」という文字を偶然見つけてしまう。そこから、主人公の周りで奇妙な現象が起こり始める話。

やっと見に行けました!
前々からめちゃくちゃ楽しみにしてたんですけど、かなり酷評されてたので若干不安に…。それで期待度をだいぶ下げて見たんですけど、やっぱり微妙でしたf^_^;

でも序盤はすごく良かったんです。怪異を予感させるカメラワーク、恐怖を植え付ける画作りがとにかくうまい!やっぱり人物の背後から寄っていくカメラは破壊力ありますね!危険なところに踏み込んでいく時の喧騒の使い方も良いですし。

ただ、バイバイマンの存在を認識したあたりからはあんまりでした。バイバイマンなんて誰も知らないのに、名前を聞いただけで一瞬で存在を理解して対策を取ろうとする、主人公たちの不自然な切り替えの早さにまず違和感。

バイバイマンは、名前を言ったり考えたりしたら現れるので『エルム街の悪夢』のフレディみたいに誰も知らなかったら何もできないんですよね。それなのに、バイバイマンを知ってるやつらを片っ端から殺していくことになんの意味があるのか…自分の首を絞めてるだけにしか思えない。フレディみたいに殺すだけで広まっていく地盤もないですしね。そう思うと『エルム街の悪夢』って丁寧に作られてたんだな〜と改めて思いました。それに、なんでペット飼ってるんでしょうね。特に目立った出番もなければ、物語的に何の意味もなかったし。コインとか機関車とかバイバイマンの出自とか、掘り下げないと行けないところを総スルーというのも気になりました。

ネタバレになるので伏せますが、バイバイマンさん少し変わった攻め方をしてきます。そのおかげで抜け出せない絶望感はそれなりにあるんですけど、結局そればっかりだから、見ててハラハラもしなければ緊迫感もないんですよね。どうせ〇〇でしょ?としか思わない。やり過ぎなんですよね〜。一筋でも希望が見えないと怖さなんて全く伝わらないのに…。

全く面白くないというわけではないですけど、話題になってるほど魅力のある作品でもなかったです。続編とかリメイクとか除いたら今年1番期待してたホラー映画だったので残念です(´・_・`)
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