オモロイじゃん！！ EP4へと繋がる整合性が前提だから、ドラマとしての破天荒さは確かに少々弱いのかもしれない。フォースもジェダイもないしね。それでも、辺境の惑星で底辺のたくってた青年が銀河のアウトローとなった物語は、いかにも西部劇的なビルドゥングスロマンも織り込んで十分楽しませてくれた。アニメやコミックや小説までフォローしているわけでもない、自分みたいなユルめのSWファンにもね。
それにつけてもあの日本語タイトルロゴの情けなさっぷりはなんなの？ ポスター見るたび脱力しちゃうよ。
ランド、チューィーそして愛用のブラスターとの出会い。ミレニアム・ファルコンを分捕ったいきさつ。謎だったケッセルラン12パーセクネタにまで回答を用意しているサービスぶり。（というかつじつま合わせの大盤振舞い、ちゃんとショートカットとして距離の問題に収束させたのはお見事）
とにかく後半は、ピカピカのMファルコンが完全にメインメカとして大活躍の「ＳＯＬＯ」。ひとつだけ残念だったのは、脱出ポッドのくだり。あそこはもぉっと盛り上げて欲しかったなあ。あれがメインのヤマでもいいくらいなのにさ。（「インターステラー」での脱出艇シークエンスみたいなやつが観たかったぞ） モーのビジュアルはインパクトあったが、絡み方はミョーに半端な印象だったよねぇ。
あとはベケット一味かな～。拳銃無宿かガンマン無頼って風情で、もうちょい師弟感出してもいいような気もするし、ヴァルもリオもいいキャラだったのにあの扱いはないんじゃない？ あのままだとハンがずっと下っ端だから？ まあドライデンどころか、キーラにまでちょっと貫禄負けしてたけど、しゃーないよね若いんだもん。
SW名物のドロイドキャラ、今回のL3-37もいいキャラだった。しかもMファルコンと融合って見せるねえ。ランドのイレこみっぷりにホロリだったよ。ランドはL3のコアごとハンに渡しちゃったんだろうか？
監督交替が続いているディズニーSW、その功罪は一視聴者には判断しようもない。アンソロジーシリーズ打ち止めって噂もあるが、キーラはまだなにか秘めてるっぽいし、エンフィス・ネストもやたら気になる。「ローグ・ワン」直前あたりでもう一本作ってくれないもんかなあ。
なんか今回は昭和軽薄体っぽい。
