Same

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのSameのレビュー・感想・評価

3.2
スターウォーズ スピンオフシリーズ第2弾として、いよいよ登場した大人気キャラクターハン・ソロの若き日の物語です。

個人的にはSF映画としてはとても良くて、スターウォーズがジョージ・ルーカスのものでは無くなった真価がここにあるように感じています。
スターウォーズ本筋はずーっと壮大な親子ゲンカというか、家族のいざこざの物語で正直しんどい笑
今作は監督がロン・ハワードに落ち着いたという事もあってか、手堅く懐かしい感じのするアクションアドベンチャーになってました。

スターウォーズの最大の魅力は映画、アニメ、小説など、長い歴史の中で積み上げた世界観、細かい設定のSF世界。
興行収入を得るにはやはり本筋の人気キャラクターに頼らざるを得ませんが、本筋とは関係ないアウトローたちの生き様を描き、スターウォーズの世界観の広がりを強く感じました。個人的にはスピンオフにはこういうのを求めてました。
このレベルの映像で重厚なSF映画が観られるのはスターウォーズという懐の大きなビッグタイトルだからですよね。

じゃあハン・ソロの物語としてはどうなのかというとこれが全然物足りない!
顔が似てないのは良いんですが、セクシーさが足りない!華がない!
オールデン・エアエンライクはすごく頑張っていたんですよ、立ち方や表情の作り方などハリソン・フォードに似せようとしてたんです。でも演技も硬かったし、なんども言うけど華のなさが致命的。
ハリソン・フォードが演じたキャラの若い頃として、エアエンライクじゃ足りなさすぎる。
ショーン・パトリック・フラナリーなら良いのかよって言うと、まだそっちの方が役者として光ってたよね、少なくともあの頃は。

この映画において、ハン・ソロのキャラクターの魅力が足りないのはかなりの問題ですよ。致命的と言ってもいい。

ファンサービスが過ぎるのも寒い笑
コアなファンじゃなくてもわかるハン・ソロの名言を色々ぶち込んで、スターウォーズファンのご機嫌取りしてましたが、口癖みたいに乱発してたんだって思うと興ざめです。前のシリーズからセリフの安売りはやってるので今に始まった事じゃないけど。

大作のスピンオフ、ハンソロの若き日の冒険、という枕詞をつけなければ充分ワクワクするSFでした!もう自由にやれそうな続編を楽しみにしてます!
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