興行的には空を飛ぶどころか2度と浮上できなそうな大爆死を遂げている本作だが、土屋太鳳のコメディエンヌとしての真価が発揮されていて予想以上の掘り出し作品だった。
個人的には土屋太鳳ちゃんを大スクリーンで観る以外に何の期待もしていなかったが、全てにおいてハイテンションな演出がクライマックスまで維持されたすこぶる良質なギャグ映画だった。
チェックシャツ&メガネをからかう悪意しか感じない理系への熱いネガキャンも、過剰なBGMも極めて漫画的なキャラクターが入り乱れる本作では有機的に機能していて面白い。
毒舌ハイテンションな土屋太鳳とキャラぶれ先輩の氷室ローランドが単純にくっつく形にしなかったのも良い。恋愛映画ではなく凸凹コンビのバディムービーとして楽しめた。
可愛さという面では美味しいところを全て持っていく池田エライザもこれまた観ているだけで幸せな気持ちになれる。ありがたやありがたや。
ナダルは卑怯だわ。