80年前の作品のリメイクだから仕方ないけど
この時代に『スター誕生』というタイトルは
どうもそぐわない気がして、タイトルだけで
避ける人も多いのではないかと感じてしまいました。
実際自分も試写会が当たらなければ
鑑賞しなかったでしょう…。
しかし、レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパーの
歌声が素晴らしく、新しい形のミュージカルだと
実感させられました。ライブを見ていると錯覚させる
カメラワークも巧妙でした。
特にガガの『I'll Never Love Again』には滂沱の涙…。
以前美輪明宏さんが、自分の後を継ぐのは
ガガときゃりーぱみゅぱみゅと仰っていたのですが、
ガガについては今作を見て、美輪さんの言葉の意味が
分かったような気がしました。ガガの歌には魂が籠っている！
技術だけで歌う歌手が評価される最近の風潮に
一石を投じる作品になったのではないでしょうか。
（もちろん、ガガもすこぶる巧い）
少し雑然とした編集だったけれど、
きっとブラッドリー・クーパーは今後監督としても
才能を発揮するだろうと感じました。
ガガの美しさを知った心に残る作品でした。
