おさるのじょじへい

ワンダー 君は太陽のおさるのじょじへいのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
3.6
不思議とこのところ自分が見た作品で、子供の人格形成や成長には、周囲の大人の在り方が重要だということを教えてくれるものが続いているのですが、今作はまさにそれを語っていたように思います。厳しくも愛のある母、妻の尻に敷かれながらも実は男気のある父、そして理解ある校長、担任。素晴らしい大人がいてこそ、オギーが前向きで明るくいられるのではないかと感じました。

それにしてもジェイコブくんの名演は、見ていて困っちゃうほど。シリアスな場面も、甘えん坊っぽく幼さを出す場面(実際子供だけど…)も、なんとまあ、お見事ですねぇ。ヴィア役のイザベラちゃんも優しい雰囲気が抜群でした。

ヒール役を吹っ飛ばし、順調な出来事を畳みかけていくラストにハリウッドらしさを感じ、ちょっと感動が薄れてしまいました。コテコテになっちゃうと、気持ちが冷めてしまう。そんなわたしはへそ曲がりなのかしら…。