とりあえずベーコンが良いキャラってのと 珍しく被害者役ってのだけでも 目が離せない

いくつかの動物の模写ネタも しっかりベースになってるし
家族間の問題と 超常現象の曖昧な線引きが 薄まってく “恐怖の確信”までの焦らしは ベタでも高クオリティ

ただ霊能力者の役立たず感と 部屋が異次元になってくビジュアルが ちょっと物足りなかったかな…

｢善きベーコン｣ ？
それとも ｢悪ベーコン｣？

最後までどっちに転ぶかわからない我らがケヴィン･ベーコンの正体不明ぶりは、もはやヒッチコック作品におけるケリー･グラント大先輩の域。

ネタバレ回避のため詳しくは記しませんが、そんなベーコン兄貴は今回もイイ顔してますね～♪

お話のほうはまたしても、フーパー&スピルバーグ師匠の｢ポルターガイスト｣ の焼き直しですが、ジワジワと積み重ねた恐怖感を終盤一気に爆発させる演出で最後まで楽しませてくれます。

｢サベージ･キラー｣、｢マニトウ｣、そしてこの ｢ダークネス｣、たしか他にもあったなぁ …

やっぱり彼の国の白人の皆さんにとって、｢ネイティヴ･アメリカンの呪い｣というのは、なんとなく後ろめたくてコワ～いテーマなんでしょうか。


("⌒∇⌒") ｢Xﾌｧｲﾙ｣ ﾆﾓ ﾃﾞﾃｷﾏｼﾀﾈ、 ｢ｱﾅｻｼﾞ｣。

悪霊よりも家族の問題が主題となるホラー映画。

良かった点。

・アメリカ原住民の悪霊という題材
・ケヴィン・ベーコンの無関心な役

悪かった点。

・ホラー映画として弱すぎる
・悪霊を差し置いた家族問題
・出演者の個性を活かせない
・解決方法が素人での石並べ

ケヴィン・ベーコンが出ているという点。
ホラー映画にケヴィン・ベーコンの共演。
これだけで観る価値があると思っている。
それ以外の要素については退屈すぎます。

基本的に本作はホラー映画じゃない。
なんちゃって幽霊系ホラー映画です。
あくまで主題は家族問題に置かれる。

そもそも主人公家族は崩壊寸前。
それが家族旅行という悪あがき。
そのせいで色々と追い込まれる。

まず父親が過去の浮気で負い目を持つ。
それ過去に母親はアルコール依存症に。
娘は過度の拒食症で母親に強くあたる。
息子は自閉症で頭を抱えてしまう問題。

このように主人公家族は崩壊寸前。

父親は仕事に打ち込むも家庭には無関心。
母親は自閉症の息子と反抗期の娘で憔悴。
娘は悲劇のヒロインでヒステリーになる。
息子は意識が半分別の世界に行っている。

そこに悪霊がトドメをさそうとする。

つまり、本作は悪霊より家庭問題がメイン。
これが原因でホラーとしての要素が弱すぎ。

頼みのケヴィン・ベーコンも迫力不足。
顔のシワが目立って年取ったと感じる。
ラダ・ミッチェルは相変わらず憔悴顔。

ポール・ライザーが貫禄を増した。
まだ『エイリアン』時代のバーク。
途中で急にいいヤツい鞍替えする。

ミンナ・ウェンの妻役が似合わない。
東洋系の不思議さだけで出たと思う。
友情出演レベルでいらないと思った。

一応はセオリー通りの幽霊系ホラー映画。
ただし、怖さをまったく考慮していない。
解決方法もギャグと思えるレベルでした。