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ドッグ・イート・ドッグの小のレビュー・感想・評価

ドッグ・イート・ドッグ(2016年製作の映画)
2.7
この日、渋谷で午後9時近くから上映する『台北ストーリー』を観る予定で、それまでの空いた時間に、ドンパチ中心であまり考えずとも楽しめるだろうと想像した本作を鑑賞したけれど…。

冒頭、ウィレム・デフォー演じるマッド・ドッグが、その名の通りの狂気の殺人を繰り広げ、つかみはオッケーなんだけれど、その後はなんとも…。

同業者からヤクを強奪して、女遊びをして、ラリって、これじゃあ、いつまでたってもラチがあかないから、大きなヤマふんで一発当てようとするけれど…、と物語はこんな感じでさして難しくないハズ。

しかし、なぜか台詞がやたらと多い。深い話があったのかどうかわからないけれど、期待と違う内容に睡眠を促す脳内物質が急増。大きなヤマである、借金を返さない男の赤ん坊を誘拐するという仕事は、自爆みたいなことで歯車が狂っていくけど、それ程スリリングというわけでもない。

ニコラス・ケイジ演じるトロイへの警察官の態度を見ると、みんな狂っているみたいなことが言いたいのかな、と思うけど…。ラストのドンパチは、この世は神も仏もないみたいな。

ストーリーがイマイチ良くわかないうえ、緊張感も続かず、退屈に感じてしまう。ニコラス・ケイジとウィレム・デフォーを観る映画なのかも。

●物語(50%×2.0):1.00
・冒頭のシーン以外、退屈。

●キャスト、演出(30%×3.5):1.05
・ウィレム・デフォーのマッド感はナカナカ。リアルにお金に困っているらしいニコラス・ケイジがこの役というところがちょっとだけ味わい深いかも。

●映像、音、音楽(20%×3.0):0.60
・可もなく不可もなくだったかな。
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