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キリング・ガンサーのバルバワのレビュー・感想・評価

キリング・ガンサー(2017年製作の映画)
3.9
来年1月11日に公開されるシルヴェスター・スタローンとマイケル・B・ジョーダン主演『CREED Ⅱ』に向けて今年公開される往年のアクションスターの映画をできるだけ観ようということで鑑賞致しました!

いやぁ、、RHYMESTERの宇多丸さんのラジオ番組《アフター・シックス・ジャンクション》に出演されていた、映画ライターのてらさわホークさんが仰っていた通りにシュワルツェネッガーのドヤ顔が凄かったです!

あらすじは赤丸急上昇の殺し屋ブレイクが名うての殺し屋を集め世界一の殺し屋ガンサーに挑むと同時並行に打倒ガンサーの一部始終を撮って番組にしてもらう為テレビマンに依頼する。前代未聞の殺し屋vs殺し屋のドキュメント番組が今始まる…的な感じです。

今作はアクション映画というより殺し屋のドキュメントコメディ映画って感じでした。というのも主人公ブレイクが集めた殺し屋チームの面々がポンコツ過ぎてですね…すぐにパニクるし、変装が下手だし、緊張感ないしetc…!同じドキュメント番組でも《情熱大陸》や《プロフェッショナル》ではなく《はじめてのおつかい》な感じでダメダメな彼らを観ているだけでホッコリしました!

対するアーノルド・シュワルツェネッガー演じる世界一の殺し屋ガンサーは不在の中心と言いますか、あまり出てきません。しかし流石世界一の殺し屋、ブレイク達をほとんど反則的な強さで追い詰めていきます。
この圧倒的強者に蹂躙される弱者の視点は今までのアーノルド・シュワルツェネッガー主演映画の敵側の視点にも思えました…やっぱりシュワルツェネッガー怖いな!

ただ、満を持してガンサーが姿を表し「実はあの時こうだった」的な説明が始まってからのエンドロールまでの蛇足感が半端ないし、シュワルツェネッガーの「まだまだ若いやつには負けないぜ」みたいなメッセージはわかるのですが、いかんせん自己愛の強さがノイズになってしまいました。あと、蛇のCGが…

ただ、主人公ブレイクの不憫さ凄腕ベテラン殺し屋アシュリーや美人殺し屋のバカ親父には死ぬ程笑わせてもらいました!肩の力を抜いてゲラゲラ観ることができる良作だと思います!
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