う~ん、なんだかわからんなぁ、と思いつつぼんやりしているうちに前半、得意の寝落ち。テーマは“娼婦・楽園・植民地”らしいけれど、よく理解できなかった。
仕方がないので、思いつくままを箇条書きにしてみる。
・タイには日本人専用の歓楽街“タニヤ通り”というのがあり、日本人が女の子を品定めして遊んでいる。最近はアキバ系の方々もお客さんのようだけれど、スマホ見ながら女の子触るって…。
・娼婦のヒロインが生まれ育った地域は、貧困が諸悪の根源、のような印象を受ける。男が食いっぱぐれないためには、兵士か僧侶になるしかない感じ。一方、女は娼婦になって稼げという感じ。
・だからヒロインは言う。「ノーマネー、ノーライフ」。人生は金だ、みたいな身も蓋もない哲学。
・ところで楽園って、田舎のことを指してるの? それとも森のこと? そもそもあのオジサンは誰? あの人達は何?
・植民地って、何のこと? タイやラオスが西側の国や日本のいいようにされているということかしら。ヒロインの母がやたらコーラを飲みたがるのは支配されていることの象徴ですかね。
・最後の方は溺れて、泣いて、へんな感じになって、バチンで、ピストルで、ポン引きで…、良くわからん。
とまあ、3時間の長尺にタイ、ラオスの過去と今について監督が見たこと、感じたことを素材のまま映し出した映画のようにも思える。
だから、観る者が知識、体験、感性などを駆使してそれを受け止め、自ら形作らないと、私みたいにポカーンになるのではないかと。
と思いつつググったら、swissinfo.chというウェブサイトにこの映画に関する監督のコメントが載っていた。
<怒りにまかせながら僕の主張はできない。ぐっと抑えてさまざまな事象を淡々と観客に提示し、皆さんに考えてもらうのが映画だと思うから。そしてそれが、僕たちにできるぎりぎりの誠実さだと思うから>
なんか、カッコイイ。