backpacker

ルパン三世 生きていた魔術師のbackpackerのレビュー・感想・評価

2.0
ルパン三世OVA第2作

本作は、モンキー・パンチ氏の原作漫画『ルパン三世』の第7話『魔術師』及びアニメシリーズpart1第2話『魔術師と呼ばれた男』をベースにし、その続編を描いた物語です。

ベース2作品で"魔術師"と呼ばれ、本作でもルパンたちの前に立ち塞がる宿敵・白乾児(パイカル)は、
・裸でも銃弾を弾き返す
・指先から炎を放つ
・空を飛ぶ(歩く)
といった技を繰り出す、まさに"魔術師"のような存在。
実際はある薬品の効果により「なんでもはねかえしてしまう」という性質を得ていただけに過ぎず、原作・アニメ共に、ルパンからお返しの指先火炎放射をくらいます。

原作では、
次元「それで死んだかい やつは………」ルパン「さあな!!」
というやりとりの後、生死不明で終わります。
アニメでも、燃え上がる身体で滝壺に落ちていき、生死不明となりました。
そんな敵役は華麗に?復活を遂げ、ルパンと同じ獲物を狙った事もあり、復讐に邁進することとなるのです。


TVスペシャルでもあまり使われていないCG多用の演出、
コミック風シーンの実写挿入、
他のルパン作品では見ない音楽の使い方、
わざわざ3パターンも作ったおまけエンディング、
などなど、実験的な演出は面白く、制作陣が熱を入れて作ったことはわかります。

が、肝心のストーリーについては、正直手抜きとしか思えず、かなりつまらない。
そもそもパイカルを復活させる必要性も理由づけも特になく、果たして何のためにこの作品を作ったのだろうか?と感じてなりません。

OVAなので、本当に見たい人しか見ないことを考えれば、迷惑かけるでわけでなし、別にいいか。
backpacker

backpacker