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君の名前で僕を呼んでのRのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0
2018年2本目の劇場鑑賞! 最高!!! 期待が大きすぎてガッカリが心配だったけど、一瞬一瞬が幸せ過ぎて全編ニコニコしながら見てたはず。北イタリアの別荘で涼しく夏を過ごしてる一家のところに、ギリシャ彫刻のように逞しいアメリカの青年オリバーが、教授である父の仕事の助手としてやって来る。オリバーの美貌に一瞬にして心を惹きつけられる主人公の少年エリオ。その気持ちに気づくはずないし、女にしか関心なさそうなオリバー。エリオの気持ちと行動と肌がオリバーとふっとすれ違ってはすっと接触し、接触してはまた離れ、という片思いのハラハラ、喜びと悲しみが、見てて釘づけになるスリル。言葉では何一つ思いを語らないエリオくんのハートの動きが、手に取るように分かる演出が本当に素晴らしいし、肌と肌が触れ合う瞬間の、あの、わっ❤️て縮こまってしまいそうになる感覚、触れてる部分のセンセーションにものすごく意識が集中してしまう感覚、あのリアルさ、すごかった。見てて3、4回死にそうになった。クンクン四つん這いシーンもたまらないくオモロエロ。陽の光が香って来そうなほど美しいイタリアの風景と、繊細で美しく、ときに心をざわめかせる静かなピアノの音に酔い、彼らの知的な会話をふむふむと楽しみながら(特に水の流れの話はよかった)、どうなっていくんや!と気になってしょうがない。中盤のながーい二人きりのデートは、中だるみする人もいるかもやけど、ボクはずっとエリオくんと一緒にドキドキしてた! そして、ついに!ってシーン。オレ、あの、並んでるふたりの片っぽがこっち向くのに起き上がる瞬間のシーンって、どの映画でもものすごく好きなんす。からの、あのエリオくんの舌! わーお! パチパチ👏 満点決定。そこから、ほんと表面上は友情と恋のストーリーで、あんま何も起こらない一方、心のうちでは実にいろいろあって、その繊細な演出がいちいちたまらない。何がいちばん素晴らしいって、全編にわたって濃厚に感じられる官能。これは、セックスの映画だ、と言い切ってしまっていいんではないかと思うくらい。いや、それは嘘やけど笑ずっとセックスの感触。見てるこっちが体で感じてしまうくらいリアルに息づいている。すごい。結構ずっと半裸やし。なので、ついつい、いろんなシーンでクスクス笑ってしまった。特筆すべきは、独創的な天然お尻型ホール。音がエロい! ほんで、アレのついたソレ食べるか、そりゃ食べるわな……満点。あと、部屋と部屋の間でナニをアレするシーンもね、すごく良かった。元気で安心。とにかく始終隅々まで性的シーン満載。食事すらエロい。男同士の愛とは真っ直ぐで純粋でエロスだ。友情と愛情と性が絡み合うからなんだろうな。明確に男女な関係だとこんな感じには絶対ならないよね。最後は、予想してたよりサラッと、お父さんの切ない後悔と、無常な人生観、そして何より優しいことばが心に沁み、そこでキレイに終わるのかなーと思いきや、もうひとブロウ。そして、ボクが人生で見たなかで、最もパワフルなラストショット……。うあーーーー胸を貫かれたーーーーー!!!一生忘れられないだろう、君の涙も、後ろから呼ぶママの優しい声も。3ヶ国語を自在に喋り、ピアノまで弾ける、繊細な恋するエロガキ、エリオを演じたティモシーシャラメ。彼の顔の美しさと演技の素晴らしさを拝むためだけでも見る価値アリな、何たる美少年! この映画のために生まれてきたとしか言いようがない。そしてオリバーを演じたアーミーハマー。どんだけハンサム。イケメンすぎて彫刻。ダンスシーンカワイイし。何もかもが最高。このフレッシュな気持ちを一生消すことなく、そして、自分の中の焔をけっして絶やすことなく生きていこう、ぜったいに自分の気持ちをごまかさずに生きていこう、そう思った。一度しかない人生なのだから。見終わった後の深い深い幸福感から未だにぜんぜん抜け出せない。ぜひぜひ大好きな大切な人と映画館に見に行くことをお勧めします。こんな映画には2度と出会えないと思う。Call me by your name and I’ll call you by mine. 使ってこ。

ちなみにさっき二回目見たら、最後、涙が止まらなかった。今も止まってない。
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