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白日夢
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『白日夢』に投稿された感想・評価

原作は谷崎潤一郎が戦前に発表した戯曲。

登場人物は歯医者と患者2人の3人。

歯科医院で麻酔を打たれて意識朦朧となる中で奇妙な白日夢を見る。

何度も映画化されてる。

夢なのか現実なのかー誰の白日夢?
3.5
武智鉄二監督による、谷崎潤一郎の同名小説初の映像化作品。
後に本番映画としてセルフリメイクされるが、本作はエロスというよりシュールさが勝る怪作といっていい。
歯医者で出会った男女が麻酔を打たれてから夢見心地の状態になり、何故か彼女が歯科医に狙われていると思い込み、助けようと必死に奔走するが……。
白黒映像、必要最低限の台詞、口元のドアップ、陰影を駆使したノワールのような雰囲気など、『愛のコリーダ』と同じく猥褻物かどうかで論争の的になった割には、むしろ画面のカオスさと夢と現実の区別がつきにくい意味不明さが充満していてむしろ笑いが込み上げてくる。
女性が上りエスカレーターを逆走して逃げようとするも、何故かのけぞり返って戻ってくる謎の時間には爆笑した。
それでいてセルフリメイクがほぼ性交のみの駄作だっただけに、こちらはまだシュールさが埋め尽くす映画としての面白さは感じられたため、何故本作の路線を突き進まなかったのかが気になるばかり。
デヴィッド・リンチがメジャーデビューする10年以上前にここまでシュールな邦画が存在していたのかと思いつつ、この後の同名作が尽くアダルト路線に切り替わったのが惜しくもある。
歯科医院にて全身麻酔の治療を受けることになった青年が、隣席で治療を受けている婦人(路加奈子)と歯科医の肉体関係を夢想してしまう。谷崎潤一郎の戯曲を実写映画化している、エロティック・ドラマ。筆者は原作を読了済み。

「ピンク映画」という言葉が出現したばかりで、警視庁がピリピリしていた頃の作品。女優のヌードはラストにしか登場せず、大仰な喘ぎ声の芝居だけで進行するのだが、当時はこれだけでも限りなくブラックなグレーゾーンとされていた。

ドラマ部分は、青年の妄想世界の出来事として展開。半醒半睡の雰囲気作りが斬新であり、どこからともなく現れては覗き行為に勤しむ青年に笑わせられる。体躯が肥満化する以前の、グラマーな松井康子が看護婦役で出演しているところも注目ポイント。

「サドマゾはお互いの信頼関係で成り立っている」の法則により、青年が割り込む余地のない、謎の引力が二人のあいだに働いている。ピンク黎明期にもかかわらず、緊縛プレイを劇映画で見せているところがスゴイ。

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