砂の上の植物群の作品情報・感想・評価

「砂の上の植物群」に投稿された感想・評価

残像

残像の感想・評価

2.0


たとえば痴漢のシーンだけど、男の欲望を正当化してさらに文学的に昇華させるような表現は少々不快だった。それはただ単に昨今の規範に照らし合わせて言ってるわけではなくて、基本的にそういう表現がそもそも好きじゃない。たとえばミスチルの歌詞なんかにもそういった気配を感じるので昔から嫌だなあと思ってる。

とはいえその文学的な表象は主に原作者によるものであるのも理解している。それとは別の話として、中平康の演出は相変わらずユニークで興味深い。興味は深かったんだけど、朝から大混雑の石岡瑛子展に赴いていたこともあり、疲労困憊で眠りも深かった。すやすや眠ってしまったよ。すまん。
飽食の中年男が、戯れに自己問答するうちスリリングな謎掛けにはまっていくという物語で、作中には観念的なイメージが氾濫している。
中平康の静謐な感覚は、終始心地よい。
また「単なる挿入」とは異なるセックスのかたちを描写した映像も刺激的、かつ滑稽で退屈はしない。

水商売女の慇懃な媚態を完璧に表現しつつ、被虐的な快楽に溺れる女を演じた稲野和子と、その乱れ髪は最高。
極ノンケ的な視点で女体ばかりを映す撮影ではなく、主人公の仲谷昇を下方から捉えたクローズアップ場面も多数ある。
ガツガツと食す女たちに倦んだ様子を見せる植物的な彼だが、女性嫌悪に至るほどデリケート、というわけでもないようだ。

ソフト化中止が繰り返されてきた作品だと記憶しているが、やっぱり淫行場面がまずいのかしらん。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.0
仲谷さんは耳の形がエロい。
でもパウルクレーさんの絵に赤を上塗りしつつそれと処女喪失の血跡と重ね合わせるの結構ヒドくない?と思ったし小池さんの痴漢も普通に受け入れてるのとか不快指数が高かったな…。
あと初めのほうは父仲谷さんと子仲谷さんの話が2つ進行してるのかなと勘違いして見てたけどそうじゃないと気づいて勝手に残念がった…。
黒塗りしての覗きのシーンとかもそうだけど仲谷さんが外で佇んでるとことか謎に長いカットがあって謎だった。
色気がすごい仲谷昇の言葉責め。痴漢オヤジが文学的に言い訳するくだりはバカっぽくも、芸術にはゲスい欲望の正当化って面もあるよなーと思った。味気ない毎日から脱するための中年紳士の性の足掻き。キメ顔並ぶノゾキ部屋、鏡を介して超える第三の壁、上昇下降が不明のエレベーターなど前衛演出がカッコ良すぎ。@神保町シアター
マ

マの感想・評価

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姉妹モノ、処女、SM、コスプレ等盛り沢山な上に程良い前衛でロマンポルノとして観ていた。小池朝雄の痴漢、3人が瞬き一つしない覗きが良かった。それにしても隣がいない神保町シアターは快適
AS

ASの感想・評価

4.0
クローズアップを巧みに機能させた前衛の性倒錯。しかしながらどこか健康的に見えてしまう側面もあるのは気のせいか。鼻横の黶は正義。

生誕135年 谷崎潤一郎/谷崎・三島・荷風――耽美と背徳の文芸映画@神保町シアター
パウル・クレーの絵、砂の上の植物群に触発された吉行淳之介の小説の映画化。原作はむかし読んで、感銘を受け吉行文学にハマった時もあった。本作を観るのは初めて。自分の中にあるイメージを大事にしたいので、特に好きな小説の映画化作品を観ることはしないが、もうずいぶん前に読んだものなので、今回は鑑賞することに。
本作はホラー映画的なところがあり、ベルイマンの沈黙のようなところもある。吉行文学に欠かせない父親との関係を語る床屋役の信欣三が良い。鰻屋のエピソードも面白い。
黛敏郎によるバッハの音楽も効果的。
中平康監督の映像派としての面が強く出ていて
それが作品と合って、これは成功していると思う。
依原遼

依原遼の感想・評価

3.1
行きずりで性行為を果たした処女に頼まれ、その姉に手痛い思いをさせるよう誘惑するが、マゾヒズム趣味を持つ女性との性行為によって、異常な性癖に溺れる伊木(仲谷昇)の性生活を、白と赤を強調する間接的な色彩描写を通して描いている。
 プログラムピクチャーによる制限ゆえに白いワンピースに口紅を塗り伊木を誘惑する少女との行為の場面を互いの表情のクローズアップでその経緯を流して、暖色をモチーフにした抽象画に赤色の絵の具を付け足すショットを連続させることで、あからさまな性描写を避けているものの、その演出が家庭内では白い浴衣で良き夫を演じようとする主人公と対照的になっており、単なる自主規制への予防線から逃れられている。
 状況によって、便利な役どころを演じる伊木らとその友人二人と痴漢や窃視などの異常性癖について衒学的な表現を用いて、あたかも高尚な文化であるかのように語る場面を淡々と写すことで理性的に自らの行動を正当化しようとする彼らへの批判的な視点を忍ばせている。
 ラストカットの抽象画では伊木がどんなに奔放な性生活を追い求めていても、結局理性的な躊躇いがそれを阻んでしまう事が暗示されているが、中平康は本作といい「当たりや大将」といい「あした晴れるか」といいラストカットで虚構の絵を示して多くを語る事が多い気がする。

このレビューはネタバレを含みます

評価高いのね~
私はいらいらするばかりでした。

フェミニスト卒倒ものですよ。
吉行淳之介って感じの突飛なこと言っとけば
前衛的みたいな様子がちょっと。

なんかおっさんドリームは内心女側も望んでるみたいなおめでたい妄想はガチで迷惑。

セーラー服の高校生と連れ込み旅館にしけこむなよ。しかもバーで飲ませてから。
ほんと昭和さぁ…

セーラー服にひどいめに合わせて欲しいと
頼まれて?逢瀬を重ねてたセーラー服の姉と
仲谷とは兄妹なのでは??
という展開があり、そうでなかった時の
がっかり感がもの言わずとも伝わってきて
ほんと仲谷さぁ…と。

役だけど。

なんかメタ的な構造すらスケベの言い訳に
感じてペラペラやな~となってしまった。

大勢の客がでかい音を立てて食事してるフェリーニぽいシーンは良かったです。
mira

miraの感想・評価

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中年男性が真顔でJKに「ホテルいこうよ」と誘って普通に断られていた。
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