鍵の作品情報・感想・評価

「鍵」に投稿された感想・評価

dannie

dannieの感想・評価

4.0
京マチ子さんの眉毛がやっぱ気になってしまうところなんだけど目がめちゃくちゃエロかった
一般的に窃視の日記文学として構造的な仕掛けが評価されている原作が、映像化によって違う面白さに書き換えられている
谷崎潤一郎のイメージといえばまず「強いもの」である男性と「弱いもの」である女性がいて、彼らの関係が何らかの性的なつながりの中でいつの間にか立場が転倒するみたいなやつ
で、映画の中にもそれがあったけどまさかその先に展開が作られてて呆然としてしまいそのあと少し笑ってしまった
R

Rの感想・評価

4.5
マチ子最高! 本作は3回見て3回とも最高!!!って思ったけど、見るときの年齢によって、惹かれるとこが変わっていってる。まず、原作者の谷崎潤一郎はボクが世界一好きな作家で、並ならぬ作品群の中でも、鍵は最高傑作のひとつだと考えております。それを市川崑監督が映画化。原作とは内容も雰囲気もかなり異なってるけど、非常に面白い映画に仕上がっている。最高の官能ブラックコメディなところはしっかり映画に反映されつつ、追加でホラー映画みたいな要素を盛り込んでて、それが笑いの毒っ気を強めている。冒頭、いきなり顔面蒼白なキモい青年がどアップで出てきて、人間の老衰は10歳の時に始まり、10年おきにアレが弱くなり、コレに欠陥が起こり、ソレが衰え、みたいなのを病的な表情で語っていくのにまず爆笑。何じゃこりゃ。そこから始まるのは、家計の傾きつつある京都の古美術品鑑定師・剣持の一家と、インターンの医者志望(冒頭の青年)の木村君のややこしき性事情。セックス大好きな剣持は、年をとって性欲が衰えてきた不安から、自分の娘と結婚させようと考えてる木村君をそそのかして、妻に手を出させ、それを見て感じる嫉妬心で性欲を掻き立てようとする。という訳の分からん話で、このおっさんの妻を演じるのが、恐ろしく妖艷な京マチ子。あり得ない形状の眉毛なのに、真横にぱっくり割れた伏し目がちな眼と、それを引き立てるアイメイクのバランスが絶妙で、顔の円さ、ふくよかな体、餅のような肌、官能的な声、息づかい、裏にドス黒さを秘めた美しすぎる京都弁、などなどが合わさって、この世のものとは思えない艶めかしさを体現。全編マチ子ちゃんに釘づけ!!! 何たる魅力!!! それとは対照的に、彼らの娘のブスなこと無愛想なこと。このふてくされブスが何度も笑かしてくれます。そして、妖怪のようなお手伝いのばばあ…。剣持が、木村君を宅飲みに招待するたび、妻にも酒を飲まして、酔うとお風呂に入って脳震盪を起こし、裸で倒れてしまうエロ妻の面倒を何度も見る木村君。おやおやおやな展開になっていくんやけど、実は、木村君も、妻も、それぞれ腹に一物おありなのです、ふっふっふ。映画の冒頭で、主要人物の誰一人として本当のことを言っていないのを、素晴らしい手際で見せるので、もはやそのあと誰の言葉も、ちっとも信用できなくなってしまってるのが、あとあとどんどん効いてきて、表面で起こってることの裏で、本当は何が起こってるかをむんむん妄想させる演出が実に面白い。そして、独特のテンポの良さ、薄暗く殺伐としたスタイリッシュな映像、奇妙な音楽などなど、全ての要素が人間という存在の胡散臭さ、裏腹さ、妖しさを暴く本作のムードを盛り上げていて、ほんと素晴らしい。現代においても、表面の繕い方は変わったものの、まぁみんな心の奥ではいろんな思いを渦巻かせながら悶々と暮らしてるんやろーなーと思った。最高。マチ子最高。こんな女、絶対他におらん。エロティシズム!!! これほど強烈な毒っ気に満ちた面白い映画が存在してること、喜びでしかない。いまではこの雰囲気は絶対作られへんやろうなー。残念。
幻玉

幻玉の感想・評価

3.6
顔が異常に白い
京マチ子と叶順子の眉毛、仲代達矢の目、中村鴈治郎がものまねのコロッケに見えた
気持ち悪いし変わり者多いし笑うツボも分からない
お手伝いさんに対しても異常に冷たいし見下してる感が露骨に出てる

オチには驚いたけど笑うしかなかった
て

ての感想・評価

3.4
原作も監督もカメラマンも役者もわたしの好きな人ばかり集まっているから見る前にハードル上げすぎたのはやむを得ない
谷崎潤一郎原作の映画は、いつも先に原作を読んでいたのですが、これに関しては不覚にも映画が先となってしまった。。。
つまりはストーリーもわからない状態で観たので、(最終的にはサスペンスタッチですし)楽しく観れたと思います。
みなさん、おっしゃる通り、やはり京マチコさんの眉毛、最初は気になりまくりでした…が、観ていくにつれて、伏目にした時の横顔が、(最近はキャットアイメイクと呼ばれる)跳ね上がったアイラインと、眉毛の感じがなんとも言えない美しさを放っておりました。…マヒでしょうか。笑

序盤のエロ推しに関しては、想定内でしたが、最後の赤い缶からの緑の缶は本当にゾワっとしました。面白い映画でした。さて、原作をいつ読むか。
"婚期"に続いてこちらも北林谷栄が裏MVPという感じで…
(好かぬと予想つきながらも教養として観る作業となってますけど)市川のイキりが抑えめな気がしたので割とムカつかなかった、でもさすがに序盤の止め絵とかほんとに意味ない気がする

叶さんはナチュラルメイクで今までと全く別人の印象、(京はなおさらだが)謎眉毛のせいでブサカワにギリ振れてしまっていると思う…
どろどろねっとり。ホラー映画と見紛うような手の込んだ絵作りはさすがの市川崑。
Alex

Alexの感想・評価

3.8
最後みんな死んだのは思わず笑った
でも、笑うのが正しい反応なんだろうなあのオチは
谷崎潤一郎作だけどまるで乱歩の世界観のような。好きでした
どこを切り取っても一枚の写真にそのまま出来そうな撮り方も。特に木のざわめくインサートが好き。木のざわめき、、気のざわめき、、
予告編では「現代の怪談」と謳われていて、日本家屋と陰影は今にも金田一さんが出てきそうな雰囲気

どこか見覚えのあるような、他の映画とかぶるなぁとずっと思っていたけど出てこない

叶順子があんな地味になるんだからメークってすごいね。話題の眉毛もシーンによって変わってますがな

コミカルな演技が魅力の北林谷栄が不気味さに拍車をかけた上に全部もってっちゃった
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