花と蛇の作品情報・感想・評価

花と蛇1974年製作の映画)

製作国:

上映時間:74分

3.2

あらすじ

一流会社勤務の誠は、娼婦だった母を抱いた黒人兵を射殺して以来、緊縛写真でしか勃起しない。ある日、社長から性交を拒む夫人の教育を命じられ、ベッドに縛りつけるのだが、次第に夫人は恍惚の表情を浮かべ……。

「花と蛇」に投稿された感想・評価

小沼監督の活動屋魂の原点 「花と蛇」

後には「さすらいの恋人 眩暈」や「夢野久作の少女地獄」などの芸術的レベルの高い作品まで発表する小沼監督ですが70年代半ばには本当に職人気質バリバリで映画を純粋な「見世物」として向き合っていたようです。
愛弟子の中田秀夫監督のドキュメンタリー「サディスティック&マゾヒスティック」と併せて観ることをお若い日本映画ファンにお勧めいたします。
それにしても次回作「生贄夫人」でもそうでしたが当時の日活ロマンてこういう題材にも子役が起用されていたんですから何と懐が広いことか
kuroday

kurodayの感想・評価

2.0
1969年から奇譚クラブに掲載された団鬼六(当時ペンネーム花巻京太郎)の耽美文学の日活ロマンポルノによる映画化。
谷ナオミ主演による妖しいアブノーマルな世界を描いているが、挿入音楽など要所に笑えるところもあり妖艶さが薄れてしまった。
先週土日2日間に渡りに日活ロマンポルノ45周年を期してトークショーがあり同時に上映された。
なかなか2日間立て続けにポルノ映画を見る機会はそうそうないが
前日の「実録阿部定」といい当時の日活を生き残らせるためポルノ映画の制作を決断をするスタッフの苦労話やフィルム映画ならではのアフレコの話など貴重な話が聞けた。
sue

sueの感想・評価

3.2
フェチズム的描写をこれでもかと詰め込んだ作品。

三十路童貞の主人公のあまりにも幼稚に設定された人格は、笑うべきなのか呆れるべきなのか……

大まかなストーリーは、冴えない中年の拗らせた性的欲望を肯定するような、取るに足らない物だが、個々の性描写と演出は圧倒的。
谷ナオミの官能的な肉体美と、性的な喜びを覚え、徐々に男性を翻弄していく、男性の理想を確信的に演じる女性像は谷崎潤一郎の「痴人の愛」にも通じるものがある。

性描写だけでなく、70年代の日本の風景と実験的な映像も刺激的なポルノ映画のクラシック。

このレビューはネタバレを含みます

まあまあでした。
SMには全く興味はないが浣腸の直後の排泄シーンの爆発音には爆笑した。
ラストで谷ナオミが言う「男って可愛いわ」という台詞に懐の深さのような母性のようなものを感じた。この女にとって男は所詮子どものようなものなのかと。
てぃだ

てぃだの感想・評価

2.8
団鬼六の原作は、読んでみれば分かるけど、意外と「直接的な描写」は少なくて、どっちかというと「言葉責め」というかしつこく何度も何度も言葉でイジメる描写の方が無限地獄的に繰り返される小説だったせいか、映像化されたこれは何だかとても下品に感じた。まぁもともとやってること下品なんだけどね笑。でも杉本彩版のやつよりはこっちの方がおもろいんじゃないかと思う。爆
勤務先の社長(坂本長利)から夫人(谷ナオミ)の調教を依頼された青年(石津康彦)が、抑圧されていた性倒錯者としての嗜好を覚醒させていく。日本初の本格SM映画とも称されているロマンポルノ。団鬼六の同名小説を原作に取っているが、田中陽造による大胆な脚色が施されている。

「女性にも男性と同じように不潔で汚らわしい一面がある。だからこそ愛おしいのだ!」という青年の主張。そして「男に隷属すること」に歓びを見いだそうとする、「O嬢の物語」の幸福論にも似た、谷ナオミの心理。そのどちらにも同調の余地があるところが良い。

谷ナオミの体当たり演技は言わずもがな。撮影現場での試行錯誤がひしひしと伝わってくるところに感動が呼び起こされる。しかし、気品のある女性に畏敬の念を抱いているからこその「美しいからこそ壊したい」が反故にされており、自分自身に勝つための虐待行為としてサドマゾが描かれている。ここに若干の口惜しさがある。

とはいえ、単調なSMプレイが繰り返される原作を、如何にして映像化するかという、製作陣の悪戦苦闘を慮ると、大変興味深いものがある。日本初のSM文学を初めて映像化した作品であることを念頭に置いての鑑賞が最良。

このレビューはネタバレを含みます

団、谷、小沼監督の花と蛇


1974年、原作団鬼六。脚本田中陽造。監督小沼勝。


光浦靖子の愛読者(テレビで言ってた)である日本ハード小説界の異端児団鬼六先生。

団先生の代表作でもある「花と蛇」シリーズ

名美シリーズで石井ワールドを確立した石井隆監督、妖艶セクシー発言でバラエティーから美容トークでご結婚された杉本彩嬢でリメイクされた「花と蛇」

その元ネタを見てみようシリーズ。 団先生、それから日活ロマポルの代表作となった谷ナオミ主演。

基本のロマポルと思い鑑賞となりました。



もう類型的なキャラクター過ぎて

谷さん以外の方があまりにも

平凡な変わり者なんで全然緊張感やサドマゾ、変わった感じが

トコトン可愛い者、物語に見えて
結構拍子抜けしました。

なんか
主役の男の方と社長の方もなんかユーモラスな小芝居で

花と蛇がちょっとコメディ感覚に見えてしまうくらい

本来の団先生が描いた

倒錯的なサドマゾ世界が

がっくりするほど
痛みの無い
なんか快楽も伝わらない

平板な世界観になってしまい。

結局
谷ナオミさんの妖艶な表情だけが

その物語の素晴らしさが抜け落ち、薄くなりすぎて

谷さんの存在感だけ光るような

残念なまとまり映画で結構普通な作品に落ち着いてる気がしましたね。

同じ谷、小沼監督作品なら見た「熟れた壺」の方が断然良かった気がしました。



さて
小沼監督が描く

花と蛇のアメと鞭な日々

わりとにこやかにご覧ください。

追伸
しかし谷ナオミさんの妖艶な表情は、凄いエッチだと思いました。

なんか今では、キャバレー?スナックをやられてるとか?



ロマポル ちょこちょこ 独身の間に見ておこうと思ってます。
buccimane

buccimaneの感想・評価

4.0
SMクラシックにしてポストSMの感もある。あの公園に縄を置き去りにするシーンの印象深さ。あくまで手段であって目的ではないということか。
でも谷さんがバラでピッとやるシーンが一番興奮した。