このレビューはネタバレを含みます
事実に基づく物語。
1950年代初頭のエストニア。元フェンシング選手エンデルの、ハラハラドキドキさせる逃亡時代のお話。
エストニアはドイツとソ連に挟まれた小国。1918年に独立したものの、1940年にソ連に占領→1941年にドイツに占領→1944年にソ連に再占領&併合。1991年に再独立しています。ヘタリアではお馴染み、ロシアにガクブル3兄弟の一人として描かれていますねw スターリンの秘密警察は、彼の死後、1953年9月に解散しました。
第二次世界大戦が終わると、ドイツ兵として召集されていた元フェンシング選手のエンデルは、ソ連の独裁者スターリンの秘密警察から追われることに。彼はたまたまドイツに占領されていた時に徴兵されたらしいです。不運😭
親友のアレクセイから「決して目立つ行動はするな」と言われていたエンデルは、田舎の小さな村ハープサルで教師となる。エンデルを面接する校長は厳格で、田舎にやってきたエンデルに懐疑的。周りに若い男性がいないので、違和感を持つのは仕方ないのかもw フェンシングをしていたエンデルに「労働者階級にふさわしくない競技だ」めちゃくちゃ感じ悪いw 教師として採用はするものの、密かに身辺調査😭
校長に運動部を作るように言われ、エンデルはスキー部を始めるが、校長の陰謀で用具類を一切軍に寄付されてしまうw 代わりに縄跳びらしき部。しかし部員は集まらないw エンデルが体育館で一人フェンシングをしていると、少女マルタが興味津々で近づいてくる。よせばいいのに、マルタの真摯な眼差しにほだされてフェンシング部を始める。娯楽がないから、予想を上回る子どもたちが集まってくるw
校長はもちろんフェンシング部に反対する。貴族の遊びと思ってるからねw ひっそり過ごそうよエンデル😭フェンシング部生徒の親が呼び出され、無理矢理廃部に持ち込もうとする校長w 何も言えない親たち。ライプツィヒの大学でフェンシングを教えてたというヤーンの祖父の「マルクスだって子どもの頃はフェンシングをしていた」の一言w おかげで部は存続する。
ライプツィヒは東ドイツだし、マルクスはドイツ人だしと思ったら、こんな田舎に住んでいるヤーンの祖父の元に秘密警察が・・・😭
エンデルは、子どもたちは苦手と言いつつも、フェンシングを教えることで絆を深めていく。子どもたちの父親がわりとか言い出すくらいw そして身を隠しているのに恋愛😆カドリと恋人に。
心配したアレクセイがシベリアへの逃亡先を手筈くれるのに、エンデルは学校に残ってしまう。アレクセイは中古のフェンシング道具を送ってくれたり、本当に素敵な男です😊
子供たちはレニングラードで開かれるフェンシングの大会の出場を、エンデルに懇願する。そんなのに出場したら全体捕まるに決まってる。でもそんなこと言えないし・・・。葛藤するエンデル😰
これフィクションじゃないの?って思えるくらい、クライマックス&ラストがとても素晴らしいですw
エンデルの作ったフェンシング部は現在でも活動しているそうです。
(スターチャンネルEX-DRAMA&CLASSICS)