小

おとなの恋の測り方の小のレビュー・感想・評価

おとなの恋の測り方(2016年製作の映画)
3.6
イケメンでやり手の建築家だけれど身長136センチの男性と、スタイル抜群の辣腕弁護士の女性のラブコメディ。恋人は見た目ですか、中身ですか的なありがちな内容に思うけれど、そうでもなかった。

自分が欲しいものとは何なのか。何かの本で読んだ記憶では、それは他人が欲しいと思うもの。例えば、ブランドの時計。時計の機能だけならブランドは必要ないけれど、それが欲しくなるのは、みんながブランドを欲しがるから。それを所有すれば優越感が得られるから。

恋人に求めるものって、ブランドに近いのかもしれない。だから、他人が好奇な目で見るようなマイナスのブランドは、欲しくない。背の低いことは個性だと言われても、他人が憧れてくれないと、欲しくならない。

だけど、そういうのって他人任せで、自由じゃなくないですか? 他人に関係なく自分が良いと思うことをスポイルしてませんか? と。自分が自由であるためには、自分が良いと思うことを、他人に認めさせたらどうですか? という感じ強めのメッセージがこの映画には込められている。

自由を求めることを幸せと感じるかどうかは人によるけれど、ただ言えることは、自由を得るというのは大変なことなんだと。意識して求めなければ得られないものなのだと。そういう面倒くさいことをはかりにかけるのが大人の恋なんだろうね、多分。

●物語(50%×3.5):1.75
・ありそうでなかったナイスな設定(過去、あったのかもしれないけど、自分は知らない)。ピリッと効いた感じが好き。

●キャスト、演出(30%×4.0):1.20
・CG技術があってこそのドラマ。映像で見ると女性の葛藤がとても良く実感できる。イケメンがそれほどイケメンに見えなくなってくるから不思議、と思うのは自由じゃないのかも…。

●映像、音、音楽(20%×3.0):0.60
・映像はキレイだった気はするけれど、イマイチ記憶に引っかからず…。
小