メイプルわっふるG

レッド・リーコン1942 ナチス侵攻阻止作戦のメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

3.8
第二次大戦下。戦線から離れたのどかな村。平和ボケして風紀を乱す兵士たち。手を焼く曹長は、酒も女もやらない補充兵を要請。配属されたのは女性部隊だった。

『朝焼けは静かなれど…』(1973露)のリメイク。ボリス・ヴァシーリエフ同名小説の映画化。
真面目なヒューマンドラマ。丁寧に作られた良作。

タイトルやジャケからB級オカルトや人造ソルジャー系と思っていたため、予想外のカウンターを喰らうことに。
また、女性部隊といっても娯楽映画『地獄の女囚コマンド』(1990米)とは真逆の様相。

復讐に染まる母、歌や詩が好きな者、未熟さ故の思い込みや強がりなど、各人それぞれ。一人ひとりの過去や回想が描かれ、今現在の人格が如何にして形成されたのかがよく分かる。
その上で、唯一の男性である上官との隔意。任務を共にするうち変化してゆく距離感。

主人公である堅物上官(男)からの視点では、扱いづらい女性部隊→信頼&親密度アップ→斃れゆく部下。。
切なくも襟を正して鑑賞することに。

邦題詐欺とは違う、むしろ邦題&ジャケによる被害作品ではなかろうか。
原題も作品も素晴らしいだけに何故にこのタイトルに至ったのかと。

こちら(鑑賞側)としても、ゆるゆるな気持ちでチョイスしたことに要らぬ後ろめたさを感じてしまった。B級嗜好者にとっては地雷作品(タイトル)。


※注意 コメ欄にネタバレ有り
※私個人に性差別の意図はありません