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ハローグッバイの小のレビュー・感想・評価

ハローグッバイ(2016年製作の映画)
3.8
レイトにもかかわらず、結構お客さんが入っていた。若い女性が多め。鑑賞後知ったところによると、人気音楽グループのメンバーがキャストの一人だったことが大きな理由なのかな?

優等生だけど友達がなく忙しい両親も放任で、寂しさを紛らわすため万引きをする葵。クラスの中で目立つ存在ながらも子どもができてしまったと悩んだことで友達の本音を知るみのり。孤独な2人が、家族が持て余している認知症の悦子と知り合い、初恋の人にラブレターを渡したいという悦子の願いをかなえようと協力することで、距離を縮めていく。

悦子の“ラブレター”の内容が切なく、葵とはずきはお互いの関係に向き合わざるを得なくなる。楽曲もストーリーと上手くハマっていて、なかなかやるなって感じ。

伝えなければならないことを伝えることの大切さ。それは自分を偽らないことと言い換えることができるのかもしれない。そして友達とは、自分を偽らない者同士の関係なのかもしれない。

「女同士の関係って大変」と我が家でもよく聞くけれど、この映画を女性が見たらより共感できるのかもしれない。

●物語(50%×3.5):1.75
・はじめ自分にはピンこなかったけれど、じんわり響く物語だったかな。

●演技、演出(30%×4.0):1.20
・芯が強いがゆえに孤独に陥る葵、弱いからこそ仲間を求めるはずき。そんな2人が“ラブレター”で知る人間関係を目の当たりにし、どうしていくのか。劇的ではあるけれど、自然な感じ。

●映像、音、音楽(20%×4.0):0.80
・楽曲、良かったです。
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