翔海

THE BATMAN-ザ・バットマンーの翔海のレビュー・感想・評価

3.7
復讐に生きる男の隠されてた真実。

空にコウモリのマークが照らされると彼は闇から現れる。犯罪が蔓延るゴッサムシティの治安を守るダークヒーローは父を殺した者を見つけるため復讐者として街を守っていた。ハロウィンの夜にゴッサムシティの市長が自宅で殺される。そこにはバットマンに向けたメッセージと暗号があった。その後も権力者たちは変死で見つかる。権力者たちを殺害したのは異能犯リドラー。彼は権力者たちの嘘を暴き、仲間を募ってゆく。次第に明らかになってゆく権力者たちの嘘はバットマンの過去とも繋がってゆくことに。復讐に生きてきたバットマンは自分の隠された過去を知り、異能犯リドラーに翻弄されてゆく。ゴッサムシティを守れるためにバットマンが選んだ答えは。

予備知識なくても楽しめる作品。
異例の大ヒットをしたジョーカーから約2年が経ってからの公開となった。あの時の衝撃は今でも覚えている。これまで無かったヴィランのジョーカーにスポットを当てて、あれ程ヒットするとは思っていなかった。この作品にもそれに匹敵するものがあると期待していた。比較するのは良くないけれど、ジョーカーを超えることは出来なかった。異能犯のリドラーやペンギンのようなヴィランが出てきたことは良かったが、終わらせ方が燃焼しきれていないと思った。敢えて、次回作を彷彿とさせるようにしたのかもしれないが、期待していたからこそ少し拍子抜けしてしまった。それぞれ違ったバットマンがあって良いと思うから、このバットマンを好きな人もいるはず。

二回目のIMAX。
ジョーカーのとき以来のIMAXはバットマンにしました。今回は席も2日前から予約をして万全に準備したおかげでIMAXを堪能することができた。同じ映画でもスクリーンによってここまで変えることのIMAXは映画の究極系の形だと思う。音響も映像も技術の発達でここまでなるとは誰も想像出来なかったと思う。IMAXを知らない人たちにもこの感動を伝えたいと思う。けれど、映画の在り方って最新が全てとは限らない。ミニシアターで使われる古いフィルム映画もまた良さはある。だからこそ、映画って奥が深いし誰もが楽しめることができる娯楽だと私は思う。
翔海

翔海