スーパー歌舞伎とやらを初鑑賞。

ワンピースを歌舞伎で演るって、どうなるんだろう(？)って思ったけど、

まず、麦わらの一味が出てくる度に、その極端なメイクに大笑い。これ、新橋演舞場で笑ったら怒られるよね？　でも笑わずにはいられない。特にナミだけは勘弁してくれ！　旅館の女将みたいだ(^^)。

前半は笑ってばかりで、これ大丈夫か(？)って見てたけど、坂東巳之助のボンクレーは最高！　よくここまでやりました。あの目のひん剥き方は真似できません。

中盤の中村隼人の見せ場の水を使った大仕掛けもすごいなぁ！(だんだん引き込まれる)

インペルダウン編の頂上決戦という一番おもしろいところを舞台化してるから、だんだんワンピースらしくなり、後半はエース役の福士誠治の独壇場。カッコいいわ。

猿之助のルフィは見え切ってるだけで、ビジュアル的にも一番なんだかなぁって感じだったけど、最後にはそれなりに熱くなっちゃった。

ただ、松竹も新しいファン獲得に必死なんだろうけど、こういうの作ってアニメファンが喜ぶかな？　歌舞伎ファンが喜ぶとも思えない。プロジェクションマッピングを使った舞台効果や、宙乗りを含む大仕掛けもすごかったし、役者のテンションも全体の熱量も高かった。

でも、キワモノ見ちゃった感が高いんだよなぁ。やっぱり私はアニメでいいです。

2016-11-11記。
最初は学芸会かと思った。ルフィは安っぽいし。
でも、衣裳や特殊メイクに凄くおカネかかってそうだし、役者は頑張ってるし、なんか歌舞伎界の必死さが伝わってきた。
考えてみると、もともと異形には慣れてる人たちだから、漫画の舞台化にはピッタリだったのかも。
次はジョジョを希望。

〝あのっ〟
ワンピースを歌舞伎でね！

猿之助さんの目の付け所はウマイって思うョ( ^ω^ )

ワンピースならではの、デフォルメの効いたその世界観の再現ができるのは歌舞伎だったんだと思います。
これが実写映画だったなら、キャラやそのメイク、ストーリーに演出、CGを含む映像効果、リアルに寄っても、ファンタジーに寄っても難しいのでしょう。
本当に都合が良いのだけど、そうじゃないけれど、そういう事にしておこう、黒子さんが見えちゃいるけど見えてはいない。そんな約束が成り立つのが日本古来の芝居の良さなんですね。

舞台自体は約4時間の長丁場を半分の2時間に刈り込んで端折っているので、ストーリーはともかく見せ場の連続がイケるのでした。
また、その登場キャラで言えば〜
エース、ジンベエ、ボンクレーが漫画とは違うんだけども、そのモノのようで！
殺陣も、滝の水飛沫のなかのボンちゃん、イナズマの共闘や、青雉の吹雪のワイヤーアクション、エースvs赤犬の炎焔のぶつかり合いは、生舞台ならもっと迫力だと思いました。

でも、その歌舞伎ならではの動きとか殺陣が、ちょっとカッタるく感じるところもありまして〜
大ガッカリだったのは白塗りルフィの猿之助さんだったかな・・・
σ(^_^;)

金曜日の夕方6時からの回
ホントにたった一人で見ていたのは、コレが初めてだったョ。