
アイスランド、アルナルスタピのとあるキャバレーの舞台で、一人の女性——マダムが登場する。彼女が手にするのは、まるで生きているかのような不思議な内視鏡カメラ。そのレンズは、彼女自身の身体の奥深くへと向けられる。舞台後方のスクリーンには、その旅の映像がリアルタイムで映し出されていく。マダムは観客を、自らの内臓のうちに棲む原初の存在を探す旅へと誘う。
ジャン=リュック・ゴダールから、映画界への最後の贈り物。2022年9月、彼が自ら選んだ死の前日に完成した、本当の遺作。コラージュ技法による18分の本編と、ゴダール自身が制作ビジョンを語るド…
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