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マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディションのbackpackerのレビュー・感想・評価

4.5
◾︎マッドマックスシリーズ第4作(白黒版)

【作品情報】
公開日   :2017年1月14日(日本)
作品時間  :120分
監督    :ジョージ・ミラー
製作    :ジョージ・ミラー、ダグ・ミッチェル、P・J・ヴォーテン
製作総指揮 : イアイン・スミス、グレアム・パーク、ブルース・バーマン
脚本    : ジョージ・ミラー、ブレンダン・マッカーシー、ニコ・ラサウリス
音楽    :ジャンキーXL
撮影    :ジョン・シール
出演    :トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ヒュー・キース=バーン、ニコラス・ホルト、他

【作品概要】
2015年に公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の白黒バージョン。2017年初頭のディスク発売を記念して、劇場公開された。
ジョージ・ミラー監督は「白黒版こそ志向」という趣旨の発言をしているため、ファン必見の作品である。
色が失われたことでより鮮明さを増した物語及び世界観のディテールに、魅了されること必至。

【作品感想】
マックス・ロカタンスキーが普遍的神話の英雄像を取り戻し、「行きて帰りし物語」の真髄を描き切った2015年究極のカルト映画にして、既に伝説的作品となった『マッドマックス 怒りのデスロード』が、白黒版になって帰ってきた!
荒涼とした近未来が、更には色まで失ったのに、より一層奥深く感じる不思議な感覚。

過去のトラウマがフラッシュバックし、現実と己の妄想との区別がつかなくなりつつあるマックス。
白塗りのウォーボーイズに崇められる独裁者イモータンジョー。
視力を失い憎悪の銃撃をする武器将軍。
茫漠たる砂漠に膝をつき、絶望の叫びをあげるフュリオサ。
どれも元から素晴らしいのに、モノクロの世界になると、より細部が際立ち、黒と白と灰色の曖昧な境界なハッキリと認識できてしまいます。

所有している『マッドマックス〈ハイオク〉コレクション BD&DVD8枚組』BOXにて、本エディションを鑑賞してはおりましたが、劇場で見るのは今回が初。心地良いシートと極上の音響、そして何より大スクリーン。いやー、やっぱり映画館で見るのが一番!
今回はテアトル新宿にて2/19〜20にかけて行われたオールナイト上映『コアチョコ映画祭』にて鑑賞できましたが、次また本作を劇場で鑑賞できる日は、果たしていつになるやら……。
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