小一郎

ザ・ウォールの小一郎のレビュー・感想・評価

ザ・ウォール(2017年製作の映画)
3.0
イラク戦争時、アメリカ兵を正確無比な狙撃によって殺害する動画が公開され、欧米諸国を震撼させた。狙撃したのは「ジューバ」というスナイパー。37人ものアメリカ兵を殺害したが、正体は不明で、1人なのか、複数なのかも定かではない。

その「ジューバ」をモデルにしたスナイパーに狙われる2人のアメリカ兵を描いたサバイバルスリラー。イラクの荒廃した村で、瓦礫の中に残る大きな壁に潜む敵を狙っていた2人だが、まったく動きがないため1人が様子を見に近づいたところ、想定外の場所から狙撃される。もう1人が援護に向かうもの、脚に銃撃を受け、退避した壁の背後で身動きが取れなくなってしまう。そこに仲間を名乗る男から無線が入るが、言葉にはかすかに感じる訛りがあり…。

壁に隠れたアメリカ兵アイザック。壁の向こうでは凄腕スナイパーが狙っていて、しかも出血が止まらず、このままじっとしていても明日には命がなく、無線の男と会話をして脱出を図るしかないという状況。

ということで、アイザックとスナイパーの頭脳戦を期待してしまうのだけれど、2人は天才という設定ではないので、会話に面白さはない。終わってみるとあることが逆転しているので、そこを楽しむ映画なのかな、という気がする。

とはいえ、逆転の驚きがあるかといえば、動線、登場人物の行動によって、まあそうなっちゃうよね、と思いやすい展開だったから、もうちょっとヒネリがあると、グッと面白くなった気がするけれど、どうだろう?

●物語(50%×3.5):1.75
・ ネタは良い。

●演技、演出(30%×2.0):0.60
・ひねりのない演出が残念。アメリカ兵とスナイパーの動線を逆にするとか、あるキャラクターを少し間抜け気味に描くとかすれば、ラストで驚いたかも。

●画、音、音楽(20%×3.0):0.60
・がれき感や土埃による苦しい感じは伝わってきた。