らくだ

海底47mのらくだのレビュー・感想・評価

海底47m(2017年製作の映画)
4.0
正統派のサメパニック映画というよりは、「サメがうろついている海底」「酸素残量によるタイムリミット」「潜水病の危険による脱出困難な状況」という密室的空間に閉じ込められたモンスターホラーって感じです。

描写としては常に画面にいるわけではなく要所要所でのみ匂わせてくるサメの存在感がすさまじい。そこにいる確かな「死」って感じです。こわすぎる。逃げれば済む話じゃないのがほんとうにタチ悪い
赤い発煙筒で巨大なサメが浮かび上がるとこの恐ろしさなんてほんと尋常じゃなくてたぶん我慢してたら失禁してたと思います。大丈夫でした。大丈夫です。

極限状態に閉じ込められた状態ゆえに主人公たちが適切な行動をとることが全くできず、それが逆にピンチの生々しさを生み出しているんですよね。あんな状況になったらぼくは絶対パニックになって冷静な判断力を失うと思う…

シンプルな構造のお話しながら途中で示される伏線というか明確な布石をしっかり拾ってラストにつなげていくのですが、この結末を考えた人はかなり性格が悪いと思います。スリラーを作る人間としてはその性格の悪さは歓迎されるべきなんですけど…

ラスト言及したかったのでコメント欄で分けておきます
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