140字プロレス鶴見辰吾ジラ

MEG ザ・モンスターの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)
4.0
【オカルトロマンスと真摯な怪獣映画】

多額のマネーをつぎ込んだ
我らがメガロドン兄貴!
挑むのは頭が不毛地帯
繰り出すアクション危険地帯
ジェイソン・ステイサム兄貴!

高級中華料理店でラーメン二郎を食べたみたいだぜ!健康と頭に悪い油成分マシマシで腹に飛び込んでくるのはオカルトロマンスと真摯な怪獣映画だった。

イーロン・マスクみたいなクソ金持ちが仕掛けたみたいな雑コラみたいな男のロマンに鋭い目付きとバイオレンスな視線が癖になるルビー・ローズちゃんも添えられてるぜ!

しかし、だがしかしだ。
実はぶっ飛んでいる映画ながら、そこにあるのはオカルト世界。メガロドンが絶滅してないと「のび太と恐竜」みたいに信じてたら、地球空洞説を応用したマリアナ海溝のさらに深くに新世界があるというじゃねえか!

こいつはたまげた!

「キングコング 髑髏島の巨神」のように神聖な世界の箱庭を開けちまったら、そこに飛び出すモンスターワールド。「ラドン 空の大怪獣」のメガヌロン→ラドン補食のマナーに従って、襲い来るアイツに補食するアニキ。巨額の資金があればウルトラマンの科学特捜隊のウルトラホークみたいなガジェットでメガロドンとドッグファイト。海の中であり、空であり宇宙!痺れるぜ!!

そして「初代ゴジラ」の因子を感じたあの海を見つめるシーン、「ゴジラ1984」を思い出す冒頭のシーンとクライマックス戦略。

B級映画のような大量殺戮よりかはロマンを追った「インデペンデンス・デイ」マナーのフェイントから男のますらをぶりを炸裂させるクライマックスまで、メガシャーク級までいくと崩れてしまう世界観を抑制しつつ、オカルトと怪獣モノに真摯に立ち向かったTHE娯楽だった!