「妻が心配で成仏できません」的な話かと思ったら、もっと壮大な感じの話だった。思ってたより時間軸が長くて壮大だった。
ケイシー・アフレックとルーニー・マーラだからかなり期待してた本作。
そういう意味ではちょっと不満ではあったけど。ルーニーマーラは前半でほぼ退場するし、ケイシーアフレックもほぼシーツを被ったままだから、表情とか全くわからない…でも小鹿のようなルーニーマーラと（キッチンで体育すわりで７分間パイを食べ続ける映像の、すらっとした四肢の美しさ！）熊のようなケイシーアフレックの夫婦は絵的にきれいだし、死んでも帰ってきてしまうのもわかる。
淡々としすぎて途中寝てもおかしくない感じだけど、思ってたのとちょっと外れていく物語はどこか不穏で、でも心地よい。
観た後で思いだしたこと。
どうも「いる」って噂が絶えなかった前の会社。
時々物音が聞こえたり、気配を感じることも多々あって。
割と遅くまで残業したり、時には終電逃して徹夜も珍しくなかったからやはり気になってて。
ただ、霊感の強い同僚は「いるけど何もしてこない。いるだけ」と。
あそこに、ずっと同じ場所に居続けてたのかな。
いつから？ あのビルができる前？ 戦争前後？
明治時代？ 江戸時代？
ちょっと懐かしい気持ちになった。
