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バトル・オブ・ザ・セクシーズのYYamadaのレビュー・感想・評価

3.5
【スポーツ映画のススメ】
バトル・オブ・ザ・セクシーズ (2017)
◆競技名:
🎾テニス
◆競技の舞台:
 男女対抗ドリームマッチ
「Battle of the Sexes/性差を超えた戦い」
 
〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・1973年、女子テニスの世界チャンピオン、ビリー・ジーン・キングは、女子の優勝賞金が男子の8分の1であるなど男女格差の激しいテニス界の現状に異議を唱え、テニス協会を脱退して「女子テニス協会」を立ち上げる。
・そんな彼女に、元男子世界チャンピオンのボビー・リッグスが男性優位主義の代表として挑戦状を叩きつける。一度は挑戦を拒否したビリー・ジーンだったが、ある理由から試合に臨むことを決意する…。

〈見処〉
①エマ・ストーンvsスティーブ・カレル
性を越えたテニス対決の勝者は!?
・『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』は、2017年に製作された伝記映画。監督は、
『リトル・ミス・サンシャイン』ジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリスが務めている。
・本作は、1973年にテニス選手ビリー・ジーン・キングと当時55歳になっていた往年のテニス選手ボビー・リッグスの間で行われた「性差を超えた戦い」が描かれる。
・主演のエマ・ストーンは、『ラ・ラ・ランド』にて、第89回アカデミー賞主演女優賞を獲得した次作品として本作を選択。「テニス経験がゼロ」の彼女は、ウェイトリフティングやランニングなど、4カ月の猛特訓に挑み、筋肉が7キロも増えた体格に変貌。
・一方のスティーヴ・カレルも、ボビー・リッグスに扮するにあたり、実際のボビーのコーチからテニスの訓練も受けるなど、
徹底的にリサーチを繰り返し、容姿はもちろん、プレースタイルや日常の動作に至るまでボビーを完全コピーしたのが話題となった。

②結び…本作の見処は?
○: ハリウッド大物の2人による、本人にクリソツな演技合戦は身を見張るほど。エンドロールに流れる本人たちのあまりにも似た容姿は笑ってしまうほど。
○:「ウーマン・リブ」と称される1970年代の女性の社会進出の描写は、史実を認識するうえで貴重な映像。
○: エルトン・ジョン 「ロケット・マン」やジョージ・ハリスン「美しき人生」など70'sを飾る名曲のオンパレードが心地好い。
○: 『インディペンデンス・デイ』のビル・ピルマンや『バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡ』のエリザベス・シューの近影が垣間見れる。
▲: 明らかにスタントを多様する試合シーンは、ちょっと興醒め感あり。
▲: ビリー・ジーンの歪な三角関係の描写が長い割りには、ストーリーの主流に絡まっていない。エンドロール直前に表示されるビリー・ジーンのその後の恋愛事情も「だから何?」と感じてしまうもの。
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