『コンフィデンシャル／共助』
原題 공조; Confidential Assignment
製作年 2017年。上映時間 124分。
劇場公開日 2018年2月9日。
映倫区分 G
ヒョンビンとユ・ヘジンが、韓国と北朝鮮の刑事を演じたアクションエンタテインメント。
ヒョンビンが北朝鮮サイドの刑事チョルリョン役を、ヘジンが韓国サイドの庶民派熱血刑事ジンテ役を演じるほか、2017年10月に事故で他界したキム・ジュヒョク、アイドルグループ『少女時代』のユナらが出演。
アメリカドルの偽札を作成する犯罪組織の捜査にあたっていた北朝鮮の刑事イム・チョルリョンは、上司の裏切りにより仲間と妻を殺されてしまう。
偽札作成の銅版を奪って韓国へ逃亡した組織から秘密裏に銅版を取り返すべく、北朝鮮はチョルリョンをソウルに派遣。
北朝鮮から国際犯罪者の逮捕要請を受けた韓国は、歴史上初となる南北共助捜査を極秘に契約する。
しかし、韓国サイドは北朝鮮の本当の思惑を探るため、担当刑事のカン・ジンテに偽装捜査を指令。
ジンテはチョルリョンの監視任務を遂行する。
今作品は、韓国発のユーモアあふれる本格アクション・スリラーでした。
何ちゅうてもヒョンビンがシブ過ぎる。
ストーリー自体は、『シュリ』などをご存知の方にはあまり斬新じゃないかもしれないが、映画の出来栄えは最初から最後まで手に汗握るものでした。
俳優たちは説得力のある仕事をし、アクションシーンは爆発的で将にプロフェッショナル。
カメラワークは手ぶれも少なく、今作品にマッチした鮮明なサウンドトラックも特筆に値するかな。
今作品は、アクションシーンと緊迫した捜査パート、そして、シチュエーション・コメディの韓国独特の絶妙なバランスを保っていた。
個人的にこの鮮やかなジャンルミックスを楽しめた。
似たようなアジア映画と比較すれば、ユーモラスな部分はくだらないドタバタコメディではなく、むしろ風変わりなシチュエーションコメディやった。
また、アクションシーンは必ずしもあからさまに誇張されているわけではないが、かなり残酷で、スピード感があり、テクニカル。
サスペンス的な要素は類似映画よりもはるかに拡大されており、かなり不吉なシークエンスもいくつかあった。
このアプローチにより、シリアスな場面はより手に汗握るものとなり、スムーズな場面はよりほっとするものとなってた。
今作品は、各ジャンルの要素を効率的に用いれてた。
ストーリーに意外性はなく、この種の映画に革新性はないが、『リーサル・ウェポン』や他のこの種の映画と同レベルの、テンポの速い楽しい作品でした。
続編も楽しみです。
