こうん

ワイルド・スピード/ファイヤーブーストのこうんのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

もうね、相変わらずというかより一層、出演俳優のエゴとか会社の銭勘定とかファンダムの熱望とかそういうものを飲み込み肥大しながら転がり続ける巨大な雪玉みたいな映画でしたよ。
それを理解して雄々しく映画館に足を運ぶのがワイスピリテラシー。

いきなり毒っぽくなっちゃったけど、ライトなファンとして充分に楽しんだし、いろんな側面で尋常じゃない積み重ねと力技の映画シリーズの突端をリアルタイムで観る意義はあるし、一応期待はするものの「やれやれ」な感じで苦笑いする真面目な映画ファンとしての気持ちもあるし、色んなレイヤーで受け止めていて複雑な気持ちです。
ややネガティブかな〜?

アクションシーンはそんなことないんだけど、アクション以外と打ち上げのシーン以外は、何故そこにいて何のために何をやっているのか?というのが一層よくわからなくて、クラクラしましたね。
わたしの認知の問題かもしれないし、多少の?は捨て置いて進んでゆくのが楽しい、というのもワイスピならではですけど、この「ファイヤーブースト」は今何の時間?というのが多くて、ちょっと退屈だったかな。

もちろんMCUの「インフィニティ・ウォー」「エンドゲーム 」前後編の構成を意識しているのだろうけど、雑に過ぎるよね。
や、もう一作作るかもというドム親方の示唆も最近あったので、コレが最終三部作の一作目ということになるらしいけど、どうなるのかしら?

今回のヴィランの設定からしてホブスの再登場はいい流れだけど、ヴィン・ディーゼルとドウェイン・ジョンソンの和解に尽力した当人以外の人お疲れ様、という感じ。
このシリーズを完璧に終わらせたいんだろうな、ヴィン・ディーゼルは。それこそ「エンドゲーム 」みたいにさ。この映画シリーズはいい意味でも悪い意味でももはやヴィン・ディーゼルの人生と化してるもんな。そんな切迫感を感じましたね。

観客(ファン)としては、クレイジーなアクションとキャラクターのコンビネーション、ほぼこの2点にしか興味がなくなってきて、観たそばからイーストウッドの息子がどこに行ったのか全く覚えてないもんね。みんなリトル・ノーバディがどこに行ったか知ってる?

ひとつだけ腹立ってるのは切望していたジゼルの再登場ね。もちろん呆れつつも再登場は嬉しいんだけど、ワイスピ世界に戻ったジゼルが最初に会うのはレティでもサイファーでも観客でもなく、最愛のハンでしょうが…!雑にすんな!
と腹立ちましたね。まだハンが元気ないので尚更そう思いましたよ。

次はどうなるんでしょう邦題。
「ワイルド・スピード/ニトロブースト」?
「ワイルド・スピード/ドリフトウォー」?
「ワイルド・スピード/デッドライセンス」?※免許返納?
「ワイルド・スピード/ドミニク・トレッド」?
「ワイルド・スピード/ザ・ファミリー」?

なんでもいいけど〝ファミリー〟のために命を賭けるドムの窮地に駆けつけるのは、ブライアンしかいないと思います…!
(これがトキシック・ファンダムだ!)

そうそう、すぐ泣いちゃうから劇中であの曲流さないでほしい。

ま、でもまた〝車があればなんでも出来る〟映画を見に行きますよ。
こうん

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