◾︎一言
「名前の思い当たらない感情に」
◾︎選んだ理由
#30dayfilmchallengeで選んで観たくなったので。
◾︎こんな人にオススメ
少しゆったりした日常系映画好き
ちょっとクセがある映画好き
オダギリジョー好き
◾︎感想
▪︎ストーリー
映画は時に、"喜怒哀楽以外の感情を知る事ができる" ものだ。
この映画を初めて観た時、そう思った。
観終わった後、私の感じた事のない感情に出会った、という気持ちが強かった。
ここ1ヶ月間、私はInstagramのストーリーで
#30dayfilmchallenge をやっていた。(あと3日で終わる)
その中の、『day13 深く考えさせてくれる映画』に本映画を選出。
「ー私を迎えにきたのは、若くて美しい男。彼は、父の恋人だった。(映画ポスターより)」
映画の舞台は、ゲイの老人ホーム。
そこで働くゲイの青年と、自分を捨て、その老人ホームを作った父親を持つ娘が出会う。
これは LGBTの物語だ、とか、これは家族の物語だ、とか。
色んな括り方はできるんだろうけど、私はもう少し、ぼんやりとした感想を書きたい。
なんといえばいいか、もの凄く抽象的な言い方をするが、
"感情のニュアンス"のような繊細なところを、じわじわと考えてしまうような映画だった。
"感情のニュアンス"というのは、例えば一つの「悲しい」という感情を抱いた時に、
その「悲しい」の上下左右に漂っているぼんやりとしたその他の気持ちのようなもので。
自分の当たり前と違う当たり前に出会った時
そういう感覚になることはあるのではないかと思う。(あえて具体的に掘り下げずに言っているが伝わるだろうか…)
その上下左右に漂う、名前の思い当たらないような細かい"何か"まですくって
自分の気持ちとじっくり向き合い、相手を知ろうとすることは大切なのではないかな、と思った。
あと柴咲コウの、
たまにある言葉を選ばない感情のぶつけ方もなんだか
人間ぽくてよかった。ちゃんと人間してた。
切なさと、温かさのバランスが絶妙。
▪︎その他
この映画のオダギリジョーが至高。
美しい以外の言葉が出てこない。
この頃の柴咲コウも、凄くいい。
怒った表情が可愛いって最高。
これ観てから最近の柴咲コウのyoutubeのモーニングルーティン見るのも楽しい。笑
歳を取る毎に洗練されてさらに美しくなっていくって素敵にも程があるな。
◼︎この映画を観た人におすすめ
・ジョゼと虎と魚たち
→本作品と同じ犬童一心監督の映画。妻夫木聡主演。
2017/5/10 鑑賞
2020/6/ 再鑑賞