パリの地下鉄・メトロの改札を切符を通さず(無賃乗車)通り抜ける様々な方法をユーモラスに捉えた短編。

駅側が対策しても(この対策もヌルいですがw)何とかして通り抜ける人々。
まともに切符を通した1人の後ろに2〜3人が密着して通り抜けるのとか、アスリートが出てきたりとか笑えますが、何やら粉と油みたいなのを機械に注入し、まともに切符を通した人が通過出来なくするという悪質なものも出てきたり。

メトロの改札通り抜けシーンは、洋画で昔からよく見かけますが、ゲーム感覚なのか、失業者の若者なのか、メトロに対する不満からなのか...最近は減ったのでしょうが、不思議な文化ですね。

自由・平等・博愛を掲げるならば…であるが性善説の通用しない世界はコストが馬鹿かかる。キセルってマジでダサいよな。

おそらくフランスでの無賃乗車の多さを皮肉った短編。

色々な無賃乗車の方法やその対策が見せられるけど、やっぱり一番大事なのはあんな飛び越え易そうなバーじゃなくすることだと思う。

清掃員らが管轄外だからと無賃乗車を放置する様も冷笑的で良かったが、こういう姿勢は見習いたい。

表現としてはブレッソンやタチみたく淡々と描写だけを映し味付け的に説明文を挿入するのに好感が持てた。

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