B5版

アナと雪の女王2のB5版のネタバレレビュー・内容・結末

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

デジタル配信解禁の方を聞いて。
今作は子供が第一ターゲットとは思えない渋い作り!
ファンタジックな演出で子供心を楽しませつつ、
作品メッセージの「守りたいもののため正しいことをする、変わることを恐れない」というのはある程度年を重ねた大人にこそ刺さる言葉ですね。

作曲家変わった?って思ったが前作から続投のロペス夫妻のよう。
前作は曲で客を呼び込んだと言っても過言ではない程、物語を牽引する推進力があった。
そのかわりちょっと話の展開に?となっても誤魔化された部分があったが、今作は存在が抑え気味。
…だと思ったけど中盤の歌謡曲調のクリストフのシーンは、カラオケ映像をリスペクトしたような謎の趣味全開加減。悪ノリに笑ってしまった。

今作で姉妹の印象結構変わりました。
特にエルサは前作、しっかりした長女の分、うちに鬱屈を秘めた存在であり、その解放シーンが盛大に描かれてましたが、今作で明らかになる素の彼女は、割と豪快崩落でアナに負けず好奇心旺盛なキャラクター。
姉妹が結託してお互いを信じ合うことで大きな役目を果たしつつ、最終的に一人一人は個であるということを描いたことで良作にはなったと思うが、
エルサという異物が結局大衆と離れて暮らすラストは続編という位置付けの映画としてどうなんだろう…
嫌味な言い方をすれば同族は同族同士っていうことになりかねん。
この辺繊細な部分ですし、いい塩梅に持ち込むのは難しかったんでしょうかね…
彼方を立てれば此方が立たずか、という感想。

私的な今回の一番見所は、ディズニーお得意のセルフパロディです。
オラフの魔法の森に迷い込んだ恐怖は白雪姫、アナの洞窟での独白調の曲は不思議の国のアリスのVery Good Adviceオマージュかな?
セル画時代のディズニー作品大好き!
ファンに優しく、また、作る方も楽しんでるのわかる、この辺がディズニー映画の好きなところだなー。
B5版

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